お客さまインタビュー前よりな計画・早めの行動・こまめな報告が大切

平成28年7月28日掲載

NPO法人発達わんぱく会(千葉県浦安市)
理事長 小田 知宏 様

●Mission
発達障害のある子どもが、適切な療育を受けることで、コミュニケーションの力を身につけ、長所を伸ばし、地域の中で自分らしく生きていけるようなまちづくりに取り組むこと。
理事長 小田 知宏 様
Q. どのような事業をされているのですか。

当法人は、発達障害のある未就学児に対して早期療育を行う施設「こころとことばの教室こっこ」の運営を主たる事業としています。臨床発達心理士、音楽療法士、保育士といった資格を持った専門スタッフが、親子と十分に面談を行い、子どもの発達段階に合わせたオーダーメイドの療育サービスを提供しています。
療育の他、専門スタッフが保育園や幼稚園を巡回して先生方に発達障害を持つ子どもとの接し方等をアドバイスする巡回訪問支援事業や、療育施設を開設・運営する事業者向けのコンサルティング事業も行っています。
現在5か所の療育施設を運営していますが、当法人のみで施設を増やしていくことには限界があります。そのため、今後はコンサルティング事業を強化しノウハウを他事業者に提供していくことにより、ひとりでも多くの子どもが早期療育を受けられ、自分らしく成長できるような社会の実現を目指していきます。

Q. 借入金のお使いみちは何ですか。

これまでに日本公庫を2回利用しました。最初は事業立ち上げ時の人件費や広告宣伝費等の支払いに、2回目は療育施設を増設したことで必要となった諸経費の支払いに充てました。

Q. 資金調達方法の中で、借入を選択されたのはなぜですか。

当法人は、借入の他に助成金や補助金、寄付金などを活用しています。助成金や補助金は、返済しなくて良いというメリットはありますが、受給できる金額とタイミングに制約があるほか、申請しても必ず受給できるとは限らず、事業計画を立てにくいという問題点があります。一方、借入は必要な時に必要な金額を調達でき、かつ相談してから融資を受けるまでの期間が短いため、事業計画を立てやすい点が最大のメリットだと感じています。返済義務はありますが、きちんとした事業計画を策定して借入を行えば、返済に困るということはありません。

Q. 資金繰りを円滑にするために取り組まれていることはありますか。

新しい事業を始めたり事業を拡大していく局面において、スタッフを採用したり宣伝広告を行ったりと、先行資金が必要となります。資金が不足してからでは間に合いませんので、前よりの資金計画を立て、早めに行動するように心がけています。
また、資金が必要となった際に借入をスムーズに行えるよう、日頃から金融機関とコミュニケーションを図るようにしています。財務状況や事業計画の進捗状況等をこまめに報告し、情報を開示することで、良好な信頼関係を築くことができています。今後も金融機関とは上手に付き合っていきたいと考えています。

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