政府金融機関等による公的資金の供給に関する政策評価書

平成15年6月 総務省

前書き

政府金融機関等による公的資金の供給は、民間金融の補完の見地から、国民経済的にみて重要であるが市場原理に基づく民間金融のみでは適切に対応することが 困難な分野に、長期安定的な資金を適正かつ有効なコストで供給するものであり、これら資金の供給を通じて、民間部門の自主性を尊重しながら、国民経済・生 活の健全な発展に寄与するものである。

こうした政府金融機関等による民間金融の補完は、直接貸出や保証・保険等の方式により実施され、様々な政策目的を達成するための方策として用いられている ものであるが、構造改革の基本原則である「官から民へ」という大きな流れ、さらには、金融自由化の進展や特殊法人等改革の推進など公的資金の供給を取り巻 く環境変化等を踏まえつつ、公的部門に求められる補完機能を適切に果たしていく必要があると同時に、政府の財政負担に留意しつつ効率的なものとすることが 求められている。

この政策評価は、政府金融機関等による公的資金の供給について、「民間金融の補完機能の発現状況」及び「資金供給手法としての効率性」の観点から、代替的 な資金供給手法間の比較に留意しつつ統一的に評価を行い、関係行政の今後の在り方の検討に資するために実施したものである。

目次

第1 評価の対象とした政策等(PDF)

  • 評価の対象とした政策
  • 政策を取り巻く環境変化等
  • 評価を担当した部局及びこれを実施した時期
  • 評価の観点
  • 政策効果の把握の手法
  • 学識経験を有する者の知見の活用に関する事項
  • 政策評価を行う過程において使用した資料その他の情報に関する事項

第2 政策効果の把握の結果(PDF)

 I 民間金融の補完機能の発現状況

  • 公的資金供給の金融市場に占める位置
  • 長期資金の供給における補完状況
  • 民間金融機関では貸出しが困難な分野への資金供給における補完状況
  • 公的資金供給に関する民間金融機関の認識等
  • 公的資金供給の金融資本市場に対する影響
    (1)市場における金利形成に対する影響
    (2)社債等資本市場に対する影響
  • 公的資金の供給手法に関する諸外国との比較等

 II 資金供給手法としての効率性

  • 政府による財政負担の状況
  • 政府金融機関等が有するリスクの状況
  • 政府金融機関等の運営面の効率性
  • 直接貸出の手法に係る費用対補助効果分析
  • 代替的な手法との効率性比較

第3 評価の結果及び意見(PDF)


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