農林漁業分野における民間金融機関連携の推進

リスク評価に関する情報提供や出資・証券化支援業務などを通じて、民間金融機関が積極的に農林漁業分野の出融資に参入できるよう環境を整備しています。

民間金融機関との連携強化に取り組んでいます

農林漁業・加工流通分野向け融資においても民間金融機関と連携した融資を実施しており、農林水産事業の民間金融機関との令和2年度における協調融資実績 (注) は、1,108件となりました。

さらに、業務委託契約を締結している631の民間金融機関を通じて、農林漁業・加工流通分野向けに公庫資金を融資しています。民間金融機関を通じた公庫資金の令和2年度における融資実績は1万3,302件となりました。

(注)同一目的の資金計画に対し、日本公庫と民間金融機関が協議を経たうえで、融資(保証)を実行又は決定したものです(公庫で集計したもの。両者の融資実行・決定時期が異なる場合も含みます)。

ACRISアクリス(農業信用リスク情報サービス)を提供しています

ACRIS利用による帳票イメージ

ACRISは、民間金融機関が積極的に農業融資に参入できる環境を整備するため、農林水産事業が開発した農業版スコアリングモデルです(会員制有料サービス)。

当事業では、ACRISを農業金融活性化のツールとして位置付け、ご利用いただいている金融機関や税理士などの会員の皆さまと業務の連携を進めています。

なお、毎年精度の検証を行い、必要に応じて経済情勢などを反映したモデルの改良を実施しています。

証券化支援業務に取り組んでいます

農林水産事業は、民間金融機関による農業融資を推進するため、CDSを活用した信用補完への枠組み(証券化支援業務)を構築し、提供しています(平成20年10月業務開始)。この枠組みを活用することにより、民間金融機関は、融資額の80%又は5,000万円を上限として信用リスクを日本公庫に移転することが可能となっています。

令和3年3月末時点で、全国134の金融機関が農林水産事業と基本契約を締結しています。

このうち92の金融機関で、証券化支援業務による信用補完を組み込んだ農業者向け融資商品を開発しています。

基本契約を締結した金融機関数(令和3年3月末時点)
  銀行 信用金庫 信用組合 合計
北海道 1 12 2 15
東北 7 5 1 13
関東 3 8 2 13
中部 7 22 4 33
近畿 5 10 0 15
中国 2 11 1 14
四国 5 2 0 7
九州 10 13 1 24
合計 40 83 11 134
(うち融資商品開発) (32) (54) (6) (92)

農業法人への出資支援に取り組んでいます

農林水産事業は、地域農業の担い手となる農業法人の自己資本の充実を支援するため、農林水産大臣から事業計画の承認を受け農業法人に投資する投資事業有限責任組合(LPS)及び株式会社に出資しています。

出資先の概要(令和3年3月末時点)
  LPS 株式会社
出資先数 18組合 1社
総出資約束金額または資本金
(うち日本公庫)
74.6億円
(35.6億円)
40.7億円
(20.3億円)

出資スキームの概要

農業法人への出資支援

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