業務の概要・特徴

農林水産事業は、農林漁業や食品産業の皆さまへの融資をはじめとするさまざまな支援事業を通じて、国内農林水産業の体質強化や安全で良質な食料の安定供給に貢献しています。

融資の状況と業務の特徴

農林漁業の「天候などの影響を受けやすく収益が不安定」「投資回収に長期間を要する」といった特性を踏まえ、食料の安定供給の確保又は農林水産業の持続的かつ健全な発展に資する長期の資金を供給しています。

融資実績の推移 平成30年度 5,583億円 令和元年度 4,839億円 令和2年度 7,058億円 令和3年度 5,007億円 令和4年度 5,579億円
融資実績の内訳 (令和4年度) 金額5,579億円 農業 4,669億円 83.7%(うちスーパーL資金 2,667億円 47.8% その他資金 2,001億円 35.9%) 林業 175億円 3.1% 漁業 188億円 3.4% 加工流通 545億円 9.8%

返済期間別の融資状況 (令和4年度) 5年以下22.5% 5年~10年12.9% 10年~15年38.5% 15年~20年13.5% 20年~25年12.0% 25年~30年0.1% 30年超0.5% 平均期間:12.7年

セーフティネット機能の発揮

新型コロナウイルス感染症のほか、地震、台風、津波などの自然災害や家畜伝染病、原油価格・物価高騰などの影響により、一時的に経営が悪化した農林漁業者の皆さまに長期運転資金をはじめとする融資を通じた機動的な支援を行い、セーフティネット機能を発揮しています。

コンサルティング融資活動の推進

新型コロナウイルス感染症や物価高騰などによる環境変化に伴い、お客さまの経営課題もより多様化する中で、農林水産事業では、お客さまの現状と課題を把握・共有し、伴走型で課題解決を支援する「コンサルティング融資活動」を推進しています。

経営ステージに応じたお客さまの課題解決を支援

濃密かつ継続した「コンサルティング融資活動」により、創業時の就農支援、成長期の拡大(成長)支援、成熟期のさらなる発展への支援など、経営ステージに応じたお客さまの課題解決を支援しています。

財務分析による現状と課題の共有

お客さまにご提供いただいた決算情報をもとに財務状況を分析し、農林水産事業の持つ同業他社の経営指標と比較することで、お客さまの強みや経営課題を見える化し、お客さまと共有しています。

農林漁業分野における民間金融機関連携の推進

協調融資や委託貸付といった民間金融機関との連携融資を推進するとともに、業界動向や農業信用リスク評価などに関する情報サービス(ACRISアクリス)の提供及び出資・証券化支援業務を通じて、民間金融機関が積極的に農林漁業分野の出融資に参入できるよう環境を整備しています。

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