- ホーム >
- サービスのご案内 >
- 重点的な取り組み >
- 創業支援 >
- 先輩起業家に学ぶ(創業融資事例) >
- 先輩創業者の創業事例 若者創業事例
問題を発見し、解決し、新たな価値を生み出す
ワクワク感が事業のエネルギーとなる。
地元の若者が欲しい情報を、若者の手で伝えること。自らの事業を「どローカルメディア」と称する。それが地方活性化につながる解決策であるという山崎代表。学校で教えてくれないことがここにある。
学校の「仕事調べ」では創業・実業はわからない
世の中の仕事を調べまくった中高時代。学校教育にも「職業調べ」はあった。そこで気づいたのは、「既存の組織や会社にどう入るかであって、新しい事業の立ち上げ方を教えてくれるワケではない」ということだった。
若者が利用しやすい情報媒体を作りたいと大学1年で創業。第1弾として若者向けのWebサイトを作った。ノウハウはコワーキングスペースで知り合った先輩起業家やフリーランスのクリエイターなどから教わり、SNSで地元の情報を発信してくれる女子大生を探してキャンパスを歩きまわった。
「最初は設立資金の安い合同会社にして、資金は親に援助してもらいました。当時は人件費も固定費もかからない自宅を拠点にしていました」
親と先生に背中を押されて大学に入学したが、事業立ち上げで関わる大人たちのほうが、大学の講義よりもずっと多くの社会で役立つ「実学」を教えてくれたという。同級生が就職活動を始めた今、山崎さんは休学して事業に打ち込む毎日である。
若者にとって価値ある情報とは
地元の情報を発信するメディアにはタウン情報誌がある。全国から松山に遊びに行こうとすれば、いくらでもインターネットで検索できる時代である。そこであえてSNSを活用した情報発信にこだわったところに山崎さんの戦略がある。
「地元の大学生はコンビニにタウン誌を買いに行くという手間をかけずに、Twitterやインスタグラムの情報を活用します。Webの情報より、顔のわかる友だちの体験や口コミのほうが、情報として価値が大きいんです」
ロコフルの発信する情報は動画が多い。大学生が発する言葉は土地の言葉にこだわっている。今後は愛媛から広島、福岡にも事業を拡大する予定だという。
四国の18歳から24歳のユーザーが80%を越えるインターネット動画メディア「Cute.Campus」と、地域のイベントを開催&告知するメディアを運営。
地域の企業が求める若者向け企業PR戦略
2017年春に現在の事務所を構えた。株式会社化への組織変更を見据えて、スタッフの雇用などの資金として日本公庫の融資を受けた。そこで見えてきた新たな課題がある。
「ひとつは人材獲得に悩む地元企業の課題です。他企業との差別化を図る企業のために、大学生の目線で社風をPRするなどの事業も新たに展開しました」
また、四国の野球チームからはブランディングと学生向けPRを受託し、ビールの売り子とイメージガール隊を結成するなど新たな問題解決にも意欲を注ぐ。
新たな発想とチャレンジするエネルギー。その源となるのは、現在、台湾で2店舗のラーメン屋を営む「父の背中」である。
「父はいつも新事業に取り組むとき、ワクワクしていました。自分も自分の好きなことで、社会に価値を与えるような仕事がしたいですね」
野球チーム「愛媛マンダリンパイレーツ」のイメージガール「Mandarin Loves」をプロデュース。
山崎友雅さんの自分史
- ポジティブに事業に挑戦する父のもとに生まれる
- 家族ぐるみでパン屋を創業。自分も小麦粉をこねて遊んだ記憶がある。
- 職業研究に精を出す。父はラーメン屋の修行に出た。3カ月に1度帰ってきた父から『金持ち父さん 貧乏父さん』という本を渡される。
- 大学に行くなら経営を学びたいと思い、松山大学経営学部に入学。時間の余裕ができたので、現実的なビジネスモデルを思い描きはじめる。Webサイトを制作し、協力してくれる学生をキャンパス内で探した。
-
地方の若年層に特化した動画メディアを開発・運営する合同会社を立ち上げ。
株式会社に組織変更。
影響を受けた本を教えてください。
中学時代に父がくれた『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)です。当時は意味がわからなかったのですが、創業した今ならよくわかります。
『金持ち父さん 貧乏父さん-アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学-』ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター 著(筑摩書房)
仕事で愛用している道具は?
撮影のために使うカメラ道具一式です。写真の撮り方は人に教えてもらいましたが、動画の編集はYouTubeを見て勉強しました。撮影は固くならずにめっちゃラフな感じです。
山崎 友雅さん
やまさき ゆうが
大学生になったとき、「自分たちに最適な情報媒体がない」と感じて創業。もともと問題解決の過程が好きで「自分の成長と共に、事業も成長できる」という。3年後に西日本でNo.1の若者向け情報媒体になることを目指す。 |
Campany info
株式会社 ロコフル |
※内容は2017年10月時点のものです。