先輩インタビュー

高校生が、長いスパンで
取り組むことの価値

  • 第5回グランプリ
  • 第4回ベスト100

市川高等学校(千葉)出身
余田 大輝 さん

取材日:2019年4月

現在は慶應義塾大学経済学部の1年生で、以前から興味のあった環境経済学を勉強しています。
高校1年生で初めて参加した第4回高校生ビジネスプラン・グランプリでファイナリストに残れなかったので、リベンジというわけではないのですが、「次は、一生かけて取り組みたいことをプランに落とし込もう」と考え、もともと興味があった農業に目を向けたビジネスプラン「棚田の未来を守れ! 棚田用自律型稲刈り機『弥生』」で第5回大会に臨みました。

(最終審査会発表資料より)

高校生ビジネスプラン・グランプリのいいところは、高校生が約1年間という長いスパンで一つのことに取り組むことだと思います。「3時間ほどのセミナーを聞いて終わり」という単発のイベントとは違い、高校生活の中に継続的に学校以外の要素が取り込まれてきます。その中で、自分たちで主体的に取材に行って企業の方々や専門家に話を聞いたりするのが、とてもいいと感じました。

僕の場合、プランづくりを通じて棚田農家さんや企業の方々など、学校以外の大人と知り合う貴重な機会を得ることができました。その方たちとは、今も交流があります。また、一緒に取り組んだ同級生たちについて、「あ、彼はこんな分野でこんなに優秀だったんだ」「こんな分野が得意だったんだ」と、それまで知らなかった意外な一面に気づいたのも、驚きであり、いい思い出です。

先日は、長野県の棚田に行ってきました。これからも、高校生ビジネスプラン・グランプリの際にお世話になった棚田農家さんのところで仲間と田植えを体験するなど、棚田メディアの活動は続けていくつもりです。ただ、棚田は僕にとって仕事ではなく生活のベースです。そこで今、事業ビジョンの一つとして、学校と社会をつなぐ活動を展開したいと構想を練っているところです。

僕も経験したのですが、中学受験は偏差値重視で、どうしても受験テクニックに偏りがちです。それを一番よく知っているのは、当事者である学生です。だったら、学生と社会の狭間にいる僕らの世代は、子供と親御さんの両方をサポートすることができるんじゃないか。いろいろな分野で勉強している仲間が専門分野を持ち寄ることで、学校と社会をつなぐ役割を果たせるのではないかと考えています。

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