業務の瞬間を追う

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    • Scene01 企業訪問

      長崎市内や県央エリア(諫早市・大村市等)の中小企業を担当しています。定期的に担当先を訪問し、業況を確認しながら、様々な融資相談等に対応しています。

    • Scene02 借入相談

      担当先を訪問する中で、海運会社であるA社から融資相談を受けました。相談内容は、得意先の物流会社(オペレーター)からの要請に対応するため、船舶を新造・取得する大型の設備投資計画です。必要金額12億円のうち、8億円を民間金融機関2行(メイン行・サブ行)に、4億円を日本公庫に申込みたいとのことでした。同日に、借入申込みに必要となる資料を依頼します。

    • Scene03 資料分析

      後日届いた事業計画書・収支シミュレーションを分析し、融資が可能か否か、まずは自分なりに評価します。併せて、A社の業界動向、荷主の業況や積荷の需給見通し等について情報収集するため、公庫の本部が発行する資料や外部機関レポートを精読します。

    • Scene04 案件検討会

      分析した資料をもとに、上席を交えてA社の計画に対して融資可否を判断するための検討会を実施します。手続きを進めるにあたっての融資審査ポイントを組織的に共有します。今回は、A社の事業計画書・収支シミュレーションの精査、得意先の物流会社(オペレーター)との契約内容・同社からの中長期的な受注見通しの確認及び、協調を予定している民間金融機関の支援方針の3点がポイントとなります。

    • Scene05 現地調査

      検討会を踏まえ、再度A社に訪問し社長と面談します。受注見通し、資金計画など、事業計画書の項目ごとに細かくヒアリングし、計画書の実現可能性について意見交換を行います。

    • Scene06 主力販売先問合せ

      得意先の物流会社(オペレーター)を訪問し、業界動向、A社の評価、A社との契約内容などについてヒアリングします。

    • Scene07 バンクミーティング

      協調融資を予定している民間金融機関2行(メイン行・サブ行)の担当者が日本公庫に集まり、今回の計画について最終的な意見交換を行いました。

    • Scene08 貸付りん議

      これまでの審査の結果を案件の決裁者(事業統轄)に報告し、貸付りん議を作成します。A社の計画について日本公庫としての「収支予想・シミュレーション」や「得意先への確認結果」などの添付資料を揃え、りん議を起案します。

    • Scene09 融資契約・送金

      貸付りん議の決裁が無事に下りたため、社長に来庫していただき、融資契約手続きを行います。総括課の職員が契約内容を丁寧に説明し、送金手続きを行いました。

    • Scene10 事後フォロー

      契約から間もなく、無事に新造船が完成・引渡しとなりました。その後も定期的にA社を訪問し、事業計画の進捗状況(新造船の運行状況)や日々の資金繰りについて確認し、A社の円滑な事業運営のため、必要に応じて情報提供や外部専門家の紹介などのコンサルティングも行います。

    ※掲載内容および職員の所属は取材当時のものです。