複数分野で専門性を高めることで 磨いた専門性を基に企業を支援し、貢献する

  • 学生時代

    学生時代は、バスケットボール部の主将として、休みなく部活動に励んでいました。練習メニューの考案、試合の流れの把握等の経験を通し、一歩引いた目線で物事を俯瞰して捉えることの重要さを学びました。社会人になり、社内ではチーム全体としての協調性も求められるため、部活動で学んだことを活かし、チームとして最大限の結果を出せるよう心がけています。
    大学院では、数学の偏微分方程式について研究しました。波などの自然現象を方程式で記述し、それを自然科学等の実社会に応用する分野です。身につけた知識を直接使う機会は少ないですが、理系としての素養や考え方を活かしながら、日々の業務に従事しています。

  • 日本公庫を選んだ理由

    あらゆる分野の根底となる数学は、さまざまなことに応用しやすいと思い、大学院修士課程まで数学を学びました。学んだことを社会で活かしたいという思いから、博士課程に進学せず就職活動を行い、金融機関を中心に企業研究を進めました。金融機関は文系職種としてのイメージが強いと思いますが、本部の専門部署などでは理系の素養が求められることも多々あります。なかでも政策金融機関である日本公庫では、事業者の不測の事態を支えるセーフティネット機能の発揮等、国の政策に基づき、日本経済を発展させる政策金融業務を行えることに魅力を感じ、志望しました。

  • 理系出身ならではのエピソード

    支店で融資審査業務を行っていた際、業況が厳しいお客さまを担当したことがありました。財務上では、融資が難しいように見えましたが、企業の内部・外部環境をマクロ・ミクロの視点から調査し、経営方針や今後の事業展開について、丁寧なヒアリングを行いました。その結果、企業存続の可能性が高く、返済についても見込めると判断し、融資を実行することができました。理系出身者の多くは、学生時代にデータ分析や論理的に物事を組み立てることを日々学び実践しているため、支店業務においても学生時代に学んだ知識や経験を活かせる場面は十分にあると思います。

  • 成長を感じた仕事

    現在は、統計解析ソフトでプログラミングし、与信関係費用の算出・分析、監査法人との協議、経営陣への報告などの業務を行っています。与信関係費用とは、債権が回収不能になった時に備えて事前に積み立てる数百~数千億円規模の費用で、決算に多大な影響を与えるため、責任の大きな仕事ですが、同時にやりがいを感じています。
    また、支店で融資審査業務を行っていたときに、さまざまな業種・業界、規模の経営者の方々とお会いし、各企業の実態を知ることで幅広い業界の知識を身につけることができたため、日々自身が成長していることを実感することができました。
    日本公庫のお客さまは多種多様であるため、新聞やニュース、書籍では読み取れない日本経済の「現場」の実態を学べることも、魅力の一つだと思います。

  • 将来の夢、キャリアビジョン

    日本公庫は、自然災害や国際的な金融不安などによって厳しい経営環境に置かれた企業に対し、セーフティネット機能を発揮しています。その結果、信用リスクの状況が平時に比べて大幅に変化し、より適切な管理が求められます。そのため、私自身も現部署の業務を通じて、リスク管理分野の専門性をさらに磨き、自らを高めていきたいと考えています。
    昨今、世間では専門性を持ったスペシャリストを求める傾向にあります。日本公庫では、専門性を強化するための研修体系が揃っています。今後は、複数分野にわたって専門性を高めることで希少性のある人材になり、学んだ知識や実務経験を活かして、日本経済に貢献できる人材になれるよう精進していきたいです。

  • 就職活動をするみなさんへのメッセージ

    金融業界は現在変革期を迎えており、今後ますます、データ活用やDXに向けて理系の素養が求められていくと思います。実際に、金融庁、メガバンクのトップが理系出身者になるなど、今後こうした動きが加速されるのではないでしょうか。日本公庫には、理系学生の強みを活かせる部署が多数あり、専門性を活かして働くこともできます。就職活動は大変なことも多いですが、各業界の企業に直に触れる良い機会だと思います。さまざまな企業を見たうえで日本公庫を選択していただけると幸いです。皆さまと一緒に働けることを心より願っております。