ITインフラを強固で使いやすいものにし お客さまの利便性向上に貢献する

  • 学生時代

    数値流体力学という分野で、自動車内の気流について研究していました。計算式や入力値を検討し、プログラムを書き、コンピュータで計算させ、結果を解析、プログラムの修正をしながら効率性と精度を高めていくという作業を繰り返す日々でした。数十時間待って得られた結果が予測に反することもあり、非常に苦労しましたが、物理の法則をシミュレーションで確認できることは非常に面白く、PDCAサイクルを回しながら成果を出す経験ができたことは、現在の仕事でも役立っていると実感しています。

  • 日本公庫を選んだ理由

    業種を絞らず就職活動をするなかで、金融機関のIT部門の存在を知り興味を持ちました。社会の重要なインフラの一つである金融機関に魅力を感じたこと、さらにデジタル化が進んでいる現代において、ITの活用や社内システムの充実は企業活動の根幹であり必要不可欠であると考えたためです。さまざまな金融機関の説明会を聞くなかで、日本公庫の政策金融としての役割を知り、日本経済を支える日本公庫の役割と使命に大変なやりがいを感じ、業務を通じて社会に貢献したいと考え日本公庫を選びました。

  • 理系出身ならではのエピソード

    日本公庫内でITをどのように活用したらよいかといった相談に応じる業務を担当したときには、理系出身であることが活かせました。例えば、一般的なソフトウェアの活用方法に関する相談では、学生時代に表計算ソフトを使用して統計解析を行ったり、学会用プレゼン資料の作成を行った経験が非常に役立ちました。日本公庫独自の業務システムの活用方法に関する相談を受けた時には、学生時代にプログラミングで苦労した経験からIT部門の開発部署の考え方を踏まえながら、相談者に対して的確に助言することができました。

  • 成長を感じた仕事

    ITの進化への対応やデジタル技術・機能の活用を促進していくための施策や、職員のITリテラシーの向上のための施策を企画・立案する仕事をしています。
    情報セキュリティに関する社内教育研修を企画・実施した際、社内部署と外部業者の間に入りプロジェクトを進める経験をしました。学生時代は個人で研究していたため、利害が絡む多数の者とプロジェクトを進めることはほとんどありませんでした。スケジュールが限られているなか、それぞれの状況や意向を細かく確認しながら調整を重ね、最終的に実施し終えた経験は、現在多くの部署と調整折衝するうえで役立っています。

  • 将来の夢、キャリアビジョン

    日本公庫のITインフラを強固で使いやすいものにしていくことで、その先のお客さまの利便性向上に資することが夢です。そのために、どのようにITの技術が生かせるのか検討・研究を重ねて、知識や経験を得ていきたいと考えています。また、日本公庫は転勤に関する特例、テレワーク、時短やフレックス勤務など、ワークライフバランスを重視した環境が整っていると感じています。現在は子どもを育てながら勤務していますが、職場の理解も得られ、安心して働くことができています。今後も子育てと業務を両立させて日本公庫に貢献し、活躍していきたいです。

  • 就職活動をするみなさんへのメッセージ

    就職活動を通じて、技術職を含めどんな業種であっても自分の研究がそのまま生かせる職はまれであると感じました。「文系就職」といわれる業種は、技術職などと比べ、学生時代に学んだ知識をそのまま生かせることは少ないかもしれません。しかしながら、研究を繰り返した経験やデジタル技術への親しみなど、間接的に生かせることはたくさんあります。この点において、理系が活躍できるような職も魅力的ではないでしょうか。さまざまな業種があるなか、「政策金融」として社会貢献ができる日本公庫を選択肢として考えていただけると幸いです。