自分の専攻を活かし 親身に踏み込んだ対応をする

  • 学生時代

    1~3年生までは物理化学や有機・無機化学、生化学など、化学全般の教養を体系的に学び、4年生になってからは無機化学を専攻する研究室に配属され専門分野の研鑽に努めてきました。勉強以外で力を入れたのはアルバイトです。アルバイトをしていた居酒屋にはさまざまなお客さまが来店され、お店に期待することもそれぞれ異なっていたので、目の前のお客さまが何を求めているのかということを考えることが習慣になっていました。日本公庫に入社してからも、その経験が経営者との対話や情報提供に活かされていると感じています。

  • 日本公庫を選んだ理由

    正直、学生時代に専攻していた分野の化学メーカーへの就職も考えました。しかし、自身の視野を広げるためにも、さまざまな業種や企業に関わってみたいと思い、多くの企業に携わることができる金融業界での就職を志望することにしました。なかでも、政府系金融機関である日本公庫なら、お客さまに寄り添って仕事ができるのではとの思いに至りました。就職活動で出会った職員が親切で、質問にしっかり対応していただけたことが、自分の性格に合うと感じたので、入社を志望する決め手となりました。

  • 理系出身ならではのエピソード

    ある化学原料メーカーから設備投資の融資相談を受けたことがあります。事業内容が学生時代に専攻した分野に近かったこともあり、収支のシミュレーションや投資効果の検証だけではなく、導入予定の設備で生成される化合物の用途の検証などかなり広範囲かつ専門的な内容に踏み込んだ話ができました。お客さまの気が付いていなかった課題を伝えることもでき、「そんなことまで知っているのか」と驚かれ、喜んでいただいたことがあります。親身に対応することができたと感じ、嬉しく感じた仕事でした。

  • 成長を感じた仕事

    コロナ禍においては、業績が悪化しているお客さまが少なくないため、融資の可否判断に迷うことがあります。経営者と膝詰めで今後の見通しについて話し合い、企業分析を行うことは決して簡単なことではありません。しかし、そうして融資に至った先から、融資契約の折「親身に対応していただきありがとうございました」と感謝の言葉をいただけると、自身の成長を感じるとともに、もっと頑張らなければと身が引き締まる思いです。

  • 将来の夢、キャリアビジョン

    日本公庫は融資業務だけでなく、情報提供やビジネスマッチングにも力を入れています。さまざまな企業に関わることが多い金融機関という立場上、職員として求められることは多岐にわたります。これらの幅広いニーズにワンストップで応えられるようになるのが今の目標です。自身が担当しているお客さまからのご相談に応えることはもちろんのこと、将来的には周囲の職員が受けたお客さまからの相談にも対応できる人材になりたいです。まずは現在の業務や自己研鑽などを通じて、着実に知識・経験を増やしていきたいと思っています。

  • 就職活動をするみなさんへのメッセージ

    理系ならではの技術的・専門的な知見や論理的なものの考え方は、学生時代に専攻した分野の企業だけでなく、さまざまな業界の企業にも通じるものがあります。金融業界や日本公庫もその一つだと思っています。社会人になるための就職活動はターニングポイントです。今までの自身の経歴や専攻分野等に囚われず、自分自身が本当にやりたいことを考え、それが実現できる分野に飛び込んでください。