“幸福+自分のペースで稼げる”移住創業のススメ!
第2回 準備が大切! 移住創業に必要なステップを理解しよう!!
はじめに
全6回にわたって、地方へ移住して創業を考えている方向けに、必要なステップや経営のノウハウをお伝えする『“幸福+自分のペースで稼げる”移住創業のススメ!』。第2回は、『準備が大切!移住創業に必要なステップを理解しよう!』をお届けします。移住創業に興味がある方だけでなく、創業をお考えの方、創業して間もない方みなさんに参考となる情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
みなさま、こんにちは。ソシオデザインの大西です。前回は、移住する前に「やりたいことがある or ない」で、移住前の準備や考え方が変わってくるというお話でした。
おおよそ、移住創業に踏ん切りがつけられないのは、「やりたいこと」の部分があやふやなことが多く、そんな状況からどんな準備をすればいいのか。大西流の準備方法をご紹介したいと思います!
準備の前に“やりたいこど”と“やれるこど”の違い
何かしら物事が決まってないとき、いきなり、地方のことを書いている本や雑誌に手を出してしまうのですが、間違いなく、よけいに「迷い」ます(笑)。器用にできる、なんでも要領良くやってしまう人ほど迷いやすく、「やりたいこと」よりも「やれること」で移住先を見つけてしまいがちです。逆に「私、これしかできない!」という人は迷いが少ないです。それはおおよぞ“やりたいこととやれるこど”が一致しているからです。
つまり、移住創業になかなか踏み出せない人の多くは、「やりたいこととやれることが一致していない」ので悩むのです。
移住先選びは恋愛にもよく似ています!
移住先選びは、恋愛によく似ています。恋愛も、“付き合いたい人と、付き合える人が違う”から、多くの人が悩むわけです(笑)。好きなタイプが決まっていれば、あとは選ぶだけのように思いますが、おおよそ恋愛って、好きなタイプといっても明確な情報としてあるのは「容姿」ぐらいで、長く恋愛が続くためには自分の性格に合うか合わないかの方が大事ですよね。田舎暮らしの雑誌や本で見ている写真は「アイドルの容姿」のようなもので、それだけで選ぶには情報が少ない。では、どうやって、まずは合うか合わないかを選べばいいのでしょうか?移住先選びも「行ってみなくちゃわからない」というのが本当のところなのでしょうか?
準備1“直感”を鍛えに行きましょう!~移住フェアの楽しみ方~
移住フェアなどにいくと、恋愛でいう「好きだ、好きだ」と告白してくれる自治体がたくさんおられるので余計に迷われると思いますが(笑)、まずは移住フェアに行ってみることをお勧めします。そこでやることは3つです。

まず、ぐるっと会場を回ってみますと、楽しそうなブースとそうでないのが見えてきます。
恋愛風に言い換えると、移住者に“モテそうなブーズ”どモテなさそうなブーズ”。モテそうなブースは、チームで同じハッピや衣装を着て、やたら楽しそうです。雰囲気がいいです。これをまず探してみてください。
次に、そういうブースには、自治体のエース人材がいます。いわゆる決裁権を持った偉い人もしくは地域に人脈のある人が来ています。
普通に考えると、移住フェアって、その街の顔、まさに”象徴”が来ているはずなんです。そこに、元気のない人を送り込む自治体なんてありえませんので、そのブースで質問してみてください。
質問は、たった2つです。

1つめの質問ですが、熱量の多い街の移住フェア担当者は自身が移住者であるケースがが多く、魅力的な移住者が窓口にいるところは、街に移住者が多いところですので、魅力がある街だと言うことができます。
さらに、地元のエースの年配人材が来ているところは、かなり地力のあるところです。これは、さらに突き抜けた老舗(=昔から移住に力を入れている地域)であることが多く、もし年配のエース人材に会えたら、年末ジャンボ1等賞ぐらいの価値があります!実際に移住創業する際にも、こういった方が窓口になってくれるだけで、現実味がぐっと増します。エース人材が持つている「地元で丁寧に積み上げてきた信用の蓄積(これを信用貯金と呼びます)」をお借りできるのは、開業資金以上に価値があります。
そして、次の質問で街の魅力を聞くのですが、それは「面白い人がいるかどうか」。実は、これが移住創業先の重要な決め手といえます。その街にいる「面白い人と自分の価値観が似ているかどうか」。これは街との相性を類推できる”ものさし”ともいえます。
地方での移住創業は、遠くからでも来てもらえるような魅力のある“場所”であるか、人を惹きつける“仲間”が近隣にいないと、失敗しやすくなります。相談する人も少ないです。自然や風景より人を惹きつける「面白い人」「頑張っている人」がいるかどうか。この“仲間”が少ないと、ポツンと田舎で一軒だけ頑張っているようなお店のように、自分1人で孤独に努力して事業を進めなくてはいけません。これでは時間がかかります。さらに、コストと孤独に苛まれてしまいます。
面白い人がいるエリアならは、面白い人が集まりやすいので、そこに自分が加わることで大きな可能性が開けてきます。そして、様々な挑戦ができるので、いろんな化学反応が生まれます。そのことで、みなさんの事業が、どんどんその街にフィットし、いろんな組み合わせによって特殊さを身に纏うことで、そこにしかない、あなただけの仕事=“創業(新しい仕事を生み出す)”ことにつながりやすくなるのです。
地方、特に自然豊かな移住先を選ぶとなると、遠くからも来てもらえるような「観光としての魅力を持つ創業」でなければなりません。例えば、イタリアンレストランをやるにしても、「古民家✕イタリアン」よりも、「古民家✕イタリアン✕泊まれる」や「古民家✕イタリアン✕泊まれる✕
サウナ」といった3つ以上の複数の組み合わせを考えることで、人を惹きつける創業になります。家賃が安かったり、広い場所でやれますから、この組み合わせをいくつも組み合わせて、”それ、おもしろそう!”といったワクワク感を生み出すような「創業」にしていくことが必要です。
次回は?
さて、今回は、先に移住した友達に話を聞くなど、いろんな方法がある中で、一番誰もが参加できる移住フェアを素材にして、移住先の選び方を書いてみました。
*****代表的な移住フェア、移住情報は以下のサイトをご覧ください*****
一般社団法人移住・交流推進機構さま https://www.iju-join.jp/index.html
株式会社カヤック Livingさま https://smout.jp/
次回は、移住先でどのように事業化を進めていけばいいのか。お話を進めていこうと思います。
■プロフィール

大西 正泰
1970年徳島県生まれ。地域再生コンサルタント。元社会科教師。
人口約1600人という四国で最も人口の少ない町(徳島県上勝町)で、役場と連携し、過疎地でも起業できるインターンシップ制度や空き家再生による起業家育成、スカウト方式で一本釣りしてきた地域おこし協力隊の活用など、多くの新規事業を生み出した。
それらの取組が評価され、2018 年には中小企業庁から「創業機運醸成賞」を受賞。経済産業省の「地域創業促進支援研修」をはじめ、全国各地で自治体向けコンサルディング及び地方創生に関する講演を行っている。
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