技術協力
- TOP
- 技術協力
- ミャンマー経済銀行等に対する技術協力
当公庫 国民生活事業は、これまで蓄積してきた小企業の融資審査ノウハウを提供することによって、開発途上国の金融機関が抱える課題の克服に協力しています。日本のODA実施機関等と連携し、これら金融機関に対する現地や日本でのセミナー等を企画・実施しています。
ミャンマー
経済銀行等に対する
技術協力
当公庫 国民生活事業は、財務省 財務総合政策研究所(財務総研)と協力して、ミャンマー経済銀行(Myanma Economic Bank:MEB)等に対する人材育成及び融資審査能力向上に関する技術協力を実施してきました。

2015/01/27
ミャンマー財務省における中小企業金融ワークショップの実施[於 ミャンマー]
当事業は、財務総合政策研究所(財務総研)からの要請を受け、ネピドーのミャンマー財務省にて、中小企業金融に関するワークショップを開催しました。 ワークショップには、ミャンマー財務省(予算局、国庫局、金融監督局)、中央銀行、工業省及びミャンマー経済銀行(MEB)から約30名の職員が参加。講義では、日本の中小企業金融、日本公庫の組織概要、融資制度及び融資審査の特徴等について説明を行いました。
第1期
2015/04/23-29
ミャンマー経済銀行等に対する中小企業金融セミナーの実施[於 ミャンマー]
当事業は、ミャンマー経済銀行を主な対象として中小企業金融に関する技術協力を開始しました。ミャンマー2都市(ネピドー及びヤンゴン)において各3日間の日程で開催したセミナーには、ミャンマー経済銀行の職員を中心に、財務省、民間銀行等から約130名が参加しました。 セミナーでは、当事業による中小企業向け融資審査手法として、企業経営者へのインタビューや企業視察等を通じて企業の実態状況を把握する「定性分析」、財務諸表の見方を説明する「定量分析」 等に関する講義を実施しました。
2015/11/19-20、23-24
第2回セミナーの実施[於 ミャンマー]
当事業は、ネピドー及びヤンゴンにおいて、ミャンマー経済銀行等の職員を中心に、129名の方に向けて第2回セミナーを実施しました。 本セミナーでは、第1回目のセミナーで学んだ「定性分析」、「定量分析」、「資金使途分析」の復習に加え、ケーススタディーとして「婦人服小売業」を取り上げ、当事業の中小企業向け融資審査手法について講義を行いました。ケーススタディーでは、決算書では赤字であっても、申込企業の今後の見通しや企業実態について、丁寧にヒアリングを重ねることで、融資が出来る場合があることを説明しました。講義が始まる前は、赤字企業には融資は難しいと感じていた多くのセミナー参加者も、「企業実態をしっかりと掴むという審査手法は、ミャンマーでは新鮮な考えであり、役に立つものであった」とコメントする等、大変有意義なセミナーになりました。
2016/05/23-24、26-27
第3回セミナーの実施[於 ミャンマー]
当事業は、ネピドー及びヤンゴンにおいて、ミャンマー経済銀行等の職員を中心に、125名の方に向けて第3回セミナーを実施しました。 本セミナーでは、ケーススタディーとして「ドライバナナ・バナナチップ製造業」を取り上げ、受講生に融資審査の流れに沿って講義用の融資審査フォーマットに実際に記入してもらうことで、公庫の中小企業向け融資審査の手法を体験する機会を提供しました。ミャンマー経済銀行総裁からは、「セミナーの内容は大変有意義なものである。今後、受講生には、これまでのセミナーで学んだ知識やノウハウを幅広く行内で共有させる予定である」とのコメントを頂きました。
2017/01/16-20
第4回セミナーの実施[於 日本]
MEB等から15名の役職員を日本に受け入れ、5日間のセミナーを行いました。今回のセミナーでは、融資審査手法、創業支援、人材育成、債権管理等についての講義に加え、上野支店や台東区の企業等の視察を行いました。受講生からは、「公庫の融資審査や債権管理の手法等を具体的に学ぶことができた。公庫のノウハウを行内で共有してレベルアップを図っていきたい」とのコメントを頂きました。
2017/05/22-26
最終評価[於 ミャンマー]
これまで公庫が実施してきたセミナーを通じて提供した融資審査手法が、MEB内でどのように活用されているかを確認するため、現地でMEBの本店及び支店職員へヒアリングを行いました。MEBの幹部からは、「これまでのセミナーを通じて得られた審査ノウハウ及び知識を業務に活かしており、職員のレベルアップも実感している」と高い評価を受けました。プロジェクトの成果を活かし、今後もMEBとの連携を深めていくことを予定しています。
第2期
第1期支援における最終評価調査の結果、MEB職員の審査能力の向上には一定の効果が見られた一方で、審査能力をさらに向上させる必要があることが共有されました。同様の認識を持ったMEB側からの支援継続の要請を受け、第2期プロジェクトを開始することになりました。
2018/06/11-19
第1回セミナーの実施[於 ミャンマー]
ミャンマー3都市(ネピドー、マンダレー及びヤンゴン)において、中小企業向け融資審査手法に関する第1回セミナーを各2日間の日程で開催し、合計131名の支店融資審査担当者等が参加しました。 セミナーでは決算書などの財務資料が乏しい企業の実態を把握するための実践的な手法について、ケーススタディーを用いて説明しました。受講生は積極的に課題に取組み、多くの質問が出るなど活気にあふれたセミナーとなりました。
2018/12/3-7
第2回セミナーの実施[於 ミャンマー]
MEBの各支店で融資審査業務等に従事する計124名に対し、中小企業向け融資審査手法に関する第2回セミナーを開催しました。 現地2都市(ヤンゴン及びネピドー)において各2日間の日程で開催した本セミナーでは、無担保融資の推進にかかる考え方の講義のほか、実際にMEBが融資を実行した案件を題材としたケーススタディーを実施。受講生からは「実践的な内容であり、支店に戻ってから他の職員にも共有し活用していきたい」との発言が聞かれました。
2019/11/25-28
第3回セミナーの実施[於 ミャンマー]
MEBにおいてトレーナーとして活躍できる人材を育成することを目的に、MEB本店が選定した参加者40名に対し、第3回セミナーを開催しました。 本セミナー受講後にトレーナーが自ら講師となり、支店の審査担当者に対して円滑に研修ができるようインタビューテクニック(専門用語を使用しない、話しやすい雰囲気を作る等)等のツールを提供したほか、MEBの融資先と審査担当者に扮した日本公庫職員との模擬面談等を実施する等、実践的な内容となるように工夫しました。受講生からも自身が現場で実践している取組みやインタビュー時の心構えについて発言があり、インタラクティブなセミナーとなりました。