得意分野の幅を広げることが、さらなる自己成長につながる。

私のキャリアパス

  • 平成21年
    (2009年)

    鹿児島支店
    融資担当
    農業融資の基礎を学ぶ。
    農業融資に携わり、畜産(肉用牛、養豚、採卵鶏)が盛んな地域や、奄美大島・沖永良部島などの離島を担当。先輩やお客さまの話をよく聞いて、業界事情や農業生産の基礎知識を吸収する。
  • 平成24年
    (2012年)

    福井支店
    融資担当
    自分に任せられる仕事の質・量ともに増加。
    担当する会社の数・規模、案件の難易度も上がり、先輩や上司のアドバイスを受けつつ、自分自身で対応方針を決める機会も増え、緊張しつつも充実した時期を送る。農業経営体への出向も経験した。
  • 平成27年
    (2015年)

    名古屋支店
    融資担当
    融資だけでなく、後輩の育成や支店の企画業務を担当。
    OJTとして後輩職員の育成・指導に加えて支店の営業方針の策定に携わるなど、仕事の幅が広がる。県と連携して新規就農者を集めた勉強会を新たに企画するなど、金融だけでなく、非金融サポートの重要性を再認識する。
  • 平成30年
    (2018年)

    農林水産省経営局
    金融調整課出向
    日本公庫予算要求や日本公庫融資制度の改正業務を担当。
    国の農林漁業政策に加えて、日本公庫予算の仕組みや融資制度の背景・意義を学ぶ。国の政策と密接に関係した日本公庫という組織に対する理解を深め、組織としての在り方を強く意識するようになる。
  • 令和2年
    (2020年)

    農林水産事業本部
    予算統括・調整担当
    組織全体の予算を統括・調整する業務を担当。
    出向で得た経験をもとに、本店で日本公庫全体の予算要求を統括し、農水省や財務省だけでなく、本店内の多くの関係部署との調整業務を行っている。

※掲載内容および職員の所属は取材当時のものです。

成長を感じた瞬間

日本公庫では、お客さまと直接対話する機会が非常に多く、決算書などからは見えない、お客さまの経営課題について、対話を通じて直接把握するスキルが求められますが、そのためには、業界の特徴や事情に精通していることが重要です。入庫当初はそういった知識も少なく、自分が担当するお客さまを訪問する際には、先輩職員に同行してもらい、フォローいただくことも多かったです。次第に自分一人でお客さまを訪問するようになり、対話を通じて把握したお客さまの経営課題について、勇気を出して問題提起したところ、お客さまから「ありがとう。自分では分からなかった経営課題に気づくことができた」と感謝の言葉をいただいた際に、自分自身の成長を実感しました。

歩んできたキャリア

平成21年に入庫し、振り出しは鹿児島支店に配属されました。鹿児島といえば農業、特に畜産が盛んな県であり、農学部卒と言えど右も左も分からないなか、先輩や上司の方に一から丁寧に教えていただき、農業融資の基礎を学びました。その後は福井支店、名古屋支店と転勤しながらさまざまな業種に関する知識を習得し、多種多様な業種の農業者の方々へのご融資を担当しました。平成30年には農林水産省に出向し、日本公庫の予算要求や融資制度の改正に関する業務など、これまでとは全く異なる業務を経験し、出向から復帰後の日本公庫全体の予算を統括するという現在の業務に活かしています。

成長のために大切なこと

日頃から心がけていることは「常に疑問を持ち続ける」ことです。例えば、融資審査にあたっては決算書などを分析する機会も多いですが、売上の増加をそのまま捉えるのではなく、「なぜ」売上が増加したのか考えます。さらに、その背景にあるのが生産量の増加なのか、それとも販売価格の増加なのか、「なぜ」それが増加したのか、自分なりの仮説や意見をもち、お客さまとの対話でその仮説を検証します。「なぜ」と思うことは、興味を持つことです。お客さまも自分に興味を持ってくれる相手には親身になって応えてくれますので、そこに信頼関係が構築されます。これは、お客さまだけでなく、上司や先輩、後輩などの職場の仲間とのコミュニケーションでも同じだと思っています。

今後、取り組んでいきたいこと

私は今まで、お客さまや日本公庫に育てられてきました。今後は、これまで得た経験や知識をもとに、育てていただいた皆さまに還元していく立場になってきたと思っています。今まで以上に成長し、育てていただいた皆さまに喜んでもらえるような仕事をすることで、日本の農林水産業の活性化の一翼を担っていきたいと考えています。