地域経済の活性化に貢献していくとともに、後進の育成にも力を注いでいきたい

現在の仕事内容

日本政策金融公庫は平成20年、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫の3公庫が統合して誕生しました。経営企画部調整課はそれぞれに異なる役割や特色を持つ各本部の組織や職制、権限委任の調整に携わり、共通のベースを維持する役割を持っています。これらは日本公庫の業務運営の要であり、業務運営計画や社会環境の変化などに対応し、常に日本公庫にとって最適な在り方を検討しています。また日本公庫共通の課題として、お客さま満足度の向上及びCSRに係る取組みの推進、さらには取締役会、総裁決定審議会の運営なども担っています。

やりがいを感じる時

経営企画部が担う業務は、いずれも日本公庫の業務運営の中核となる重要なものです。経営企画部の判断が、日本公庫全体に影響を与えることがあるため、責任は重大です。また、社会情勢の変化にも対応する必要があるため、業務だけでなく、幅広い分野に関する知見が高いレベルで要求されます。プレッシャーを感じる場面もありますが、だからこそ、日々成長を実感することができます。日本公庫の経営層の考え方を直接聞く機会や、高い視座から物事を考える機会にも恵まれており、自分の視野が広がっていくのを感じることができます。

思い出に残るエピソード

東日本大震災の1年後、震災の傷跡の残る福島県に赴任しました。福島県は、地震・津波に加えて、放射能という終わりの見えない被害に苦しんでいます。事業者は深刻な悩みを抱えていましたが、優しく我慢強い方が多く、県外から赴任した私に対して、「放射能が心配じゃないかい」と、気にかけていただくこともしばしばありました。私としても、福島のために最大限のお手伝いをしたいと考え、決算書などの財務情報には表れない企業の強みや、放射能被害を乗り越えるための経営努力について丁寧にヒアリングし、融資判断に活かすことを心がけていました。お客さまから感謝の声をいただく度に、改めて日本公庫の地域経済における存在感と、それを支えてくれるお客さまとの関係の重要性を実感しました。

将来の夢

企業にとって一番重要なのは現場であり、それは日本公庫も変わりありません。現在は本社の企画業務を担当し、現場を裏方として支える立場にいますが、将来は現場の責任あるポストを目指したいと思っています。地域経済の活性化に貢献していくとともに、同じ思いをもつ後進の育成にも力を注いでいきたいと考えています。そのためにも、現在の業務を通じて知見を広げるとともに、融資業務や企業への提案力についても一層のスキルアップを図りたいです。

ある一日

8:50 出社
まずは当日のスケジュールを確認。対応すべきタスクを洗い出し、優先順位をつけて着手
9:00 打合せ
来年度の組織の見直しのスケジュールについて打合せ
10:00 会場設営
午後に開催する取締役会の会場を設営
11:30 昼食
同僚と、会社近くのそば屋でランチ。この日は天ぷらをのせてスタミナ注入
12:30 資料作成
来年に開催予定のイベントの企画書を作成
15:00 打合せ
次回の取締役会で使用する資料について、関係部署の担当者と打合せ
18:00 退社
翌日の業務をテレワークで行うため、業務用のパソコンを持って退社
18:30 夕食
会社近くのラーメン店で夕食。2食続けて麺類だったことに気づく
19:00 退社
会社近くの大きな本屋に立ち寄り、経済誌とあわせて気になる作家の新刊をチェック
20:00 帰宅
購入した新刊を肴に晩酌

Personal Message File

学生時代

バドミントンサークルに所属し、仲間と汗を流す日々を送っていました。大学から始めたバドミントンですが、その奥深さに熱中してしまい、体育館を渡り歩いては週に5回練習していた時期もありました。練習後の水分補給(飲み会)も通じて、仲間とは真剣なこと、くだらないこと、色々と語り合いました。みな、今も大事な友達です。

周囲からみた自分

よく言えば「真面目」「論理的」「じっくり考えて物事を進める」と評価されていると感じています。悪く言えば「小さくまとまっている」とも言えてしまうのが課題だと感じており、今の業務を通じて積極的にチャレンジして、一皮むけたいと思っています。

好きな言葉

「誠実」です。日本公庫の業務は、お客さまの事業の継続や、ひいては人生にまで大きな影響を与えることがあり得ます。だからこそ、お客さまに誠実に向き合い、お客さまにとって必要なことを包み隠さず丁寧にお伝えすることが必要だと考えています。

休日の過ごし方

映画鑑賞が好きですが、最近はコロナ禍で大作の公開が軒並み延期されており、なかなか行けていないのが残念です。現在は、趣味の読書(ミステリー小説が特に好きです)や、プライムビデオでの映画鑑賞、学生時代の友人とのオンライン飲み会などを楽しんでいます。

社外活動での経験

入庫以来、自己啓発の一環として資格取得に力を入れてきました。これまでに取得した資格は、税理士、中小企業診断士、簿記検定1級、ビジネス実務法務検定1級など。資格マニアと言われてしまうこともありますが、目標を立て、計画的に努力し、達成するという一連のプロセスが性に合っています。日本公庫の自己啓発支援制度は充実しており、大いに活用させていただいています。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

私が入庫したのは国民生活金融公庫(当時)です。経営環境の変化による影響を受けやすい小規模事業者や創業者への融資を中心としており、特に社会的な意義が強いと感じたこと、幅広い業種の企業と接することができ、自身が成長する機会が多いと感じたことが大きな理由です。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

政府系の金融機関ということで、よく言えば真面目、悪く言えば堅苦しい会社だろうというイメージを入庫前は持っていました。実際に入庫すると、先輩方は仕事にはもちろん真面目ですが、人柄は気さくな方ばかりでした。アットホームな雰囲気で迎え入れていただき、良い意味で裏切られました。

日本公庫の一番好きなところ

担当者の意見が尊重されるところです。融資審査を担当する初年度から、お客さまとの面談を一人で担当することになりますが、お客さまとの面談や訪問を通じて生の情報を把握している担当者の意見が尊重される風土があります。責任は重いですが、それを支える上司・先輩による指導や教育制度も充実しており、成長するいい機会となります。

就職活動のエピソード

金融機関を中心に採用試験を受けていましたが、意図的に他の業界の企業にも応募しました。さまざまな業界について研究し、実際に社員の方からお話を聞けたことは、その後日本公庫に入社した後、業界の特徴を踏まえて審査を進めるうえで役立ちました。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

昔のマンガに「会社と恋愛したい」という台詞がありました。終身雇用という慣習が過去のものとなりつつあるこの頃ですが、一生を添い遂げたいと思えるような会社と出会うことは、やはり幸せなことだと私は思います。就職活動を通じて、素敵な運命の出会いがあることをお祈りしています。