「社会を変えたい」という熱い想いに触れ刺激を受け、仕事へのやりがいにつながっている

現在の仕事内容

ソーシャルビジネス支援施策の企画立案を担当しています。ソーシャルビジネスを取り巻く経営課題は、人材、採算・組織運営、資金繰りなどさまざまです。そこで、資金面の支援はもちろん、経営課題の解決をお手伝いするため、情報面からの支援にも取り組んでいます。その一例として、事業計画の策定や広報・PR活動、人材育成など、経営に役立つ幅広いテーマの情報コンテンツをWEBページで発信しています。WEBページには、ソーシャルビジネスの意義や魅力を知っていただくためのコミック「ソーシャルビジネスってなんだろう?」を掲載していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

やりがいを感じる時

本店の業務では、お客さまへの融資に直接関わることはありませんが、融資の推進に向けた情報発信に取り組みます。「NPOなどの社会的企業は融資が受けらないと思っていた。日本公庫の融資を受けられて助かった」という声をいただくことがあり、自分の仕事が間接的に融資に結びついていると感じています。また、自分が立案した企画に対してお客さまからお褒めの言葉をいただけた際は、努力して作った甲斐があったと嬉しく思います。企画立案にあたっては、ソーシャルビジネス事業者や支援機関の方々の意見を聞くこともあります。その際に「社会を変えたい」という熱い想いに触れ、刺激を受けることが多く、仕事へのやりがいにつながっています。

思い出に残るエピソード

入庫3年目に、創業を予定しているお客さまの融資審査を担当したときのことです。そのお客さまのビジネスモデルは新規性があるもので、先行事例が見当たらないこともあり、事業内容について理解することが難しい状況でした。事前調査の段階では分からないことが多く、面談の場では長々とお客さまに質問し、その後も何度か問い合わせをしてしまいました。審査の結果ご融資が決まり、お知らせの連絡をした際、お客さまに負担をかけてしまったことについてお詫びをしました。しかし、お客さまからは、「むしろ熱心に話を聞いてくれて嬉しかった。斉藤さんが担当してくれてよかった」と仰っていただきました。事業の強み・弱みなど、深い部分まで理解したいと考え、お客さまと真剣に向き合ったことが良かったのではないかと考えています。この時の経験から、「中途半端な仕事はしない」という姿勢を今も大事にしています。

将来の夢

お客さまファーストで企画立案することが、現在の仕事におけるテーマです。お客さまを取り巻く環境は不確定要素が多く、経営判断が難しい状況にあると感じています。その状況を乗り越えるお手伝いをするべく、お客さまのことを第一に考え、今後も企画立案に取り組んでいきます。また、日本公庫に入庫して約10年が経過しましたが、いまだに学ぶことは多々あります。上司や先輩に助けてもらうばかりではなく、今後は自分が後輩に背中を見せ、引っ張っていけるようになりたいです。

ある一日

8:50 出社
メールのチェックを行います。また、新聞などでソーシャルビジネスに関する情報を収集します
9:00 データ集計・分析
融資実績の推移などのデータをさまざまな角度で分析し、ソーシャルビジネスのトレンドの変化を読み取ります
10:00 企画書の作成
情報収集・データ分析を踏まえ、ソーシャルビジネスを支援するための新規施策を考え、企画書にまとめます
11:00 ディスカッション
上司や同僚と企画書についてディスカッションを行います。経験や価値観などが異なるメンバーから多角的に意見を収集することで、新たな気づきが得られます
12:00 昼食
社内食堂で同僚と昼食をとります。食後はコーヒーを飲みながらのんびり休憩し、午後の業務に備えます
13:00 連携団体とのオンライン会議
日ごろ連携している団体とのオンライン会議に参加します。ざっくばらんな意見交換の中から、新たなアイデアが生まれてくることもあります
15:00 企画書の提出
ディスカッションの結果などを踏まえて、企画書をブラッシュアップしていきます。完成後、上司に提出します
16:00 外部業者との打ち合わせ
日本公庫のサービスを周知するための広報施策に取り掛かります。外部業者との打ち合わせで今後の方針を定めます
17:10 退社
翌日以降のスケジュールを確認し、退社します
18:30 帰宅
自宅の近所にあるジムで汗を流してから帰宅します

Personal Message File

学生時代

学生時代はコンビニでのアルバイトに明け暮れていました。そのコンビニを経営するオーナーが、自分にとって、初めてお会いした経営者でした。コンビニ経営にはどれだけ経費がかかるか、利益をあげるためにはどんな工夫が必要かといった話は、当時の自分にとってすごく新鮮だったことを覚えています。

周囲からみた自分

「楽しそうに仕事をしている」と言われることがあります。以前から、何事においても楽しさを見つけながら取り組むようにしています。仕事においても、効率や成果をあげるためにはどうしたらいいか、ということを楽しみながら考えています。

好きな言葉

「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である」
2021年に大河ドラマの主人公になった渋沢栄一の言葉です。私の解釈としては、誰しも持っている「満足したい」という欲求こそが成長の源泉だということです。仕事に慣れれば慣れるほど、現状に満足してしまいがちですが、そのような時にこそ、この言葉を思い出すようにしています。

休日の過ごし方

ミステリー小説・映画・ドラマが好きで、一度見始めると休日を丸一日潰すこともあります。また、お酒が好きで、ふらっと居酒屋にいくことも。自宅周りで新しい店ができたら、その都度ウォッチしています。

社外活動での経験

最近ジムに通い始めました。途中で投げ出さないようにと運動着・シューズに少しお金をかけ、なんとか半年間継続しています。体重・体脂肪は改善してきましたが、入庫当時と比べるとまだまだ。当時の肉体に近づけるように頑張っています。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

国民生活事業の「創業支援」、「ソーシャルビジネス支援」に興味があったためです。どちらも民間金融機関では取り組みにくく、政策金融機関として補完的に取組むべき領域だと考えています。入庫後は実際に両領域の業務に携わる機会があり、専門性の高さを感じています。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

真面目で堅いのではないかと思っていましたが、入庫してみると、気さくな先輩・同僚ばかりでした。他方で、仕事には本気で取り組み、成長しようという意欲のある方が多い印象です。向上心のある人にとって、居心地が良い職場だと思います。

日本公庫の一番好きなところ

お客さまはもとより、税理士や商工団体、民間金融機関といった関係機関の方など、さまざまな人と話す機会があるところです。社外の方と話をすることで、多様な価値観に触れられ、視野が広がります。また、関係機関と連携することで、より大きなインパクトを伴ったお客さま支援ができることもあり、やりがいを感じられます。

就職活動のエピソード

学生時代は北海道にいたのですが、面接のために東京に行くことが多々ありました。移動や面接で過密スケジュールだったため、すべての志望先にエントリーシートを提出できず、余裕を持ったスケジュール管理が大切だと実感しました。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動は、思いどおりにいかないこともあります。そんな時は、できるだけ早く気持ちを切り替え、失敗の原因を考えるようにしましょう。根気強く仮説・検証を繰り返し、取り組み方を改善する。それを繰り返しているうちに、社会人として必要な能力が磨かれ、就職活動の結果にも表れてくるはずです。