地域総合職

仕事をするうえで、心がけていること

「漠然とした理解で分かった気にならないこと」、「フィードバックを怠らないこと」です。お取引いただく際には必ず工場などの現場を訪問し、製品・サービスについて具体的なイメージを持つことを心がけています。また、貸付審査を通して伺ったことを聞いたままで終わらせず、金融機関の目線でどのような気づきがあったのか、契約時などのタイミングでお伝えしています。以前、経営者の方とSWOT分析を用いて強み・弱みや外部環境について共有した際に、「これまで当たり前だと感じていたことが、実は自社の強みだったと気づけた」と言っていただいたことが印象に残っています。会社の外から見ているからこそ得られる気づきもあるのだと感じられました。

お客さまと接して、学んだこと、感じたこと

「お客さまは日本公庫の職員に信頼と期待を寄せてくださっている」ことです。はじめは先輩職員に比べて経験や知識に乏しいことに引け目を感じ、一人でお客様の元を訪問することがとても不安でした。しかし、経営者の方から「日本公庫の一職員」として扱っていただき、ご融資や経営判断の疑問・不安をぶつけていただくうちに、担当者である自分がお客さまの一番の理解者・相談相手でなければならないと自覚を持つことができるようになりました。もちろん上司や先輩から教わること、自己研鑽に励むことはもちろん、経営者の方から業種の特性、経営、工場運営など教えていただくことがたくさんあり、「お客さまに育てていただいている」と感じます。

先輩職員を見て、学んだこと、感じたこと

「お客さまからいただいた決算書そのものをよく読みこむこと」です。データに落とし込んだ財務諸表を見ただけでは分からないことがたくさんありますので、面談前には必ず目を通しています。ヒアリング内容やお客さまが作成した収支計画について鵜呑みにせず、足元の実績や市況と突合することで「整合性」を確認することも心がけています。また、あらゆる先輩職員と同行訪問させていただいたなかで共通していたのは、「訪問前の準備を入念に行うこと」です。これまでの日本公庫との取引経緯や財務状況を見て、お客さまの課題や事業基盤の源泉について、自分なりの仮説を持ったうえで面談に臨むことで、金融支援にとどまらない総合的な情報提供ができると学びました。

Personal Message File

学生時代に打ち込んだこと

大学時代は企業分析・金融専攻のゼミ、テニスサークル、アルバイトに打ち込みました。授業の合間にゼミ生で集まり論文大会の準備を進め、夕方からサークルの練習、その後アルバイトに向かうといった生活でした。目の前のことに取り組むうちに別の活動の課題解決アイデアを思いつくことも多く、忙しいながらも充実した学生時代でした。

休日の過ごし方

お花見や紅葉狩りなど、季節を感じられる場所に行くことが多いです。また出かけた先で見つけたカフェに入り、ゆっくり過ごすことも好きです。あまり予定を詰め込まずに、のんびり過ごすようにしています。

就職活動時に、興味のあった就職先は?

大学のゼミで金融を学んでいたこともあり漠然と金融機関に興味を持っていましたが、視野を広げようと他業界の説明会にも参加するようにしていました。日本公庫の名前は、学内での就職説明会で初めて知りました。

就職活動中のみなさんへのアドバイス

自分に真摯に向き合ってください。私は自己分析に2回取り組みました。初めは「他人から見た自分の理想像」ばかり並べてしまい、思うように就職活動が進められませんでした。焦る気持ちを抑え、尊敬するゼミの教授の教えに立ち返り「10年後になりたい自分像」を真剣に考え直したことで、その後の面接では素直な思いを伝えられました。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由は?

ゼミで参加した論文大会で企業分析に取り組み、事業を営む経営者の方と直に接することができる法人営業に興味を持ちました。日本公庫を志望した理由は、お客さまの立場に立った金融支援・情報提供が損得勘定抜きにできること、そして会社説明会で出会った職員の方々の柔和な人柄に惹かれたことです。

自分を成長させてくれた言葉

「正しい方向に正しい努力」
尊敬する先輩職員からいただいた言葉です。なかなか自分の思うようにことが運ばないときも、目の前のことから一つずつ真摯に向き合いたいと考えています。

周囲からよく言われる自分は?

「第一印象は大人しそうで心配したが、意外に図太く根性がある人だった」と安心されることが多いです。実は小学生の時から同じことを言われてきました。第一印象を良く見せようと気を張った時期もありましたが、残念ながらこれといって変化はありませんでした。

将来の目標を教えてください

お客さまの資金・情報ニーズについて知識に基づいた仮説を立てたうえで面談に臨めるようになること、お客さまのニーズに、スピード感をもって対応ができるようになることが当面の目標です。上司と同じ資料を同じ時間見たとき、得られる情報量、的確さが全く異なることを痛感しています。