日本公庫の使命は、融資の実行だけではなく、お客さまに寄り添い、ともに歩んでいくこと

現在の仕事内容

私の所属する保険企画部保険経理グループでは、主として信用保険業務に関する予算要求にまつわる仕事をしています。日本公庫は政府系金融機関であり、その予算は国会の議決を経なければなりません。そのため、信用保険制度の主務省である経済産業省と財務省に対して、予算要求についての働きかけ、調整といった外部向けの仕事を行ったり、役員会に諮るための説明資料の作成といった日本公庫内部向けの業務を行ったりすることが私の仕事です。信用保険制度に課せられた「中小企業の資金調達の円滑化」という使命を果たすため、政府の動向を確認しつつ、信用保険実績のデータを収集・分析し将来を類推することで、適切な予算確保に努めています。

やりがいを感じる時

信用補完制度(信用保証制度と信用保険制度の総称)は、日本の中小企業全体の約1/3に相当する126万社の中小企業の方にご利用いただいており、残高は22兆円にも上ります。融資担当者として、数千万~数億円という額を扱うことについても驚きはありましたが、今は数十兆円(仕事で使っている電卓は14桁対応です!)といった非日常的な額を扱っており、大きな責任を感じると同時にやりがいも感じています。また、予算業務は年間を通して行う粘り強さが求められる業務なので、「○○兆円の概算要求を公表」(8月)や「来年度予算が成立」(概ね3月)といったニュースを見ると、自分の仕事が形になった嬉しさや安堵感とともに、とても達成感があります。

思い出に残るエピソード

入庫3年目、大阪府内の支店で営業を担当していたときのことです。数年後に新しい本社兼工場を取得したいとの相談があったのですが、その企業の革新性のある製造工程や製品を見て、私は経営革新計画(革新性のあるものとして都道府県から承認されると、さまざまな支援策を受けることが可能になります)を策定してはどうかと提案しました。私自身は簡単な助言しかできませんでしたが、半年以上の年月をかけ無事に大阪府から計画の承認が下りた際には、お客さまから非常に感謝されたことが印象的でした。私はその後転勤となり、融資の実行は後任に引き継ぐこととなりましたが、無事に新本社が竣工した旨を当社のHPで見たときは、とても嬉しく思いました。日本公庫の使命は、単に融資するだけではなく、将来を見据えてお客さまに寄り添い、ともに歩んでいくことである、と実感した経験でした。

将来の夢

現在、私が担っている信用保険業務は、融資業務と並んで、国の中小企業金融政策の重要な役割を担っており、中小企業の方にとってはなくてはならないものだと感じています。一方で、経済情勢や国の中小企業政策の方針など、中小企業を取り巻く環境とともに変わっていくものでもあります。 融資業務においても保険業務においても、「今」を視る力と「未来」を考察する力は必要だと感じていますので、どのような状況でも柔軟に対応ができ、力を発揮することができるような職員になることが目標です。

ある一日

5:00 起床
週に3~4日程度、早朝もしくは帰宅後に趣味であるランニングをしています。特に朝走ると頭もすっきりして気持ちがいいです
8:50 出社
まずは当日のスケジュールやメールの確認をします。日によっては主務省からの作業依頼のメールが入っていることもあり、急ぎの対応を迫られることもあります
9:30 主務省に連絡(メール・電話)
依頼された事項について、メールにて回答を行います。主務省の担当者も業務多忙のため、電話で要点を補足し、簡潔・迅速にこちらの意図を伝えるよう心がけています
10:00 資料の準備・打合せ
グループ内の打合せ。現状の報告、共有、今後の課題についての意見交換等を行います。この日は、午後に予定されている主務省での会議の際に提出する資料について話し合いました
12:00 昼食
本店ビル内にある食堂や大手町界隈でランチをします
14:00 出張
主務省である経済産業省と財務省を訪問。次年度における予算要求について、準備した資料を基に具体的な数字を用いながら説明を行います
16:00 議事録の作成
重要な会議等が開催された場合は議事録を作成し、迅速にグループ内や関係部署に情報共有を図ることを心がけています
18:20 翌日の業務・スケジュール等を確認
特に国会会期中は、政府動向を追うことで今後の動きをシミュレーションすることもあります
18:30 退社
学生時代の友人と待ち合わせし居酒屋へ。あらゆる業種の友人を持つことで知見が広がります
22:00 帰宅
23:00 就寝

Personal Message File

学生時代

大学在籍中の4年間を通じて、塾講師のアルバイトに力を入れていました。高校受験生(中学3年生)を担当していましたが、「○○高校に行きたい!」と目標を掲げて努力する姿に、私も学ぶべきものが多くありました。その頃から、「夢」や「目標」を持った方々の背中を押せるような仕事がしたいと考えるようになりました。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由

いくつか理由はありますが、一番は「政策金融という中立的な立場で企業の支援を行いたい」と考えたからです。 特に中小企業事業は、次世代を担う可能性のある中小・ベンチャー企業への支援、海外で活躍する企業への支援等、「夢」や「目標」を持った方々の背中を押せるような仕事ができると考えました。

周囲からみた自分

「明るい」「向上心がある」といったような評価をいただくことが多いです。特段意識しているつもりはありませんが、「明るさ」も「向上心」も自分自身だけに収めているのはもったいないので、まわりの人にも「一緒にいると気分が明るくなってやる気が出てきた」と感じてもらえるような人物になれたらいいなと思っています。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

「難案件でも正しく企業を評価し、融資実行を通じて中小企業を支える」といったイメージを持っていました。もちろんその通りでもありますが、その背景には(難案件であればあるほど)親身になって話を聞き、その企業の強みや改善策を考え汗水流すといった泥臭さもあります。そういった意味でも、日本公庫職員には粘り強い人が多いような気もします。

好きな言葉

「チャレンジしなかったら、成功するかどうかさえ分からない」(ナイキの創業者、フィル・ナイト氏の言葉)です。企画部という部署にいて「チャレンジすること」の大事さと、難しさを実感しており、自らへの戒めとして意識しています。

日本公庫の一番好きなところ

ズバリ「人」です。部下・後輩のスキルアップ支援も上司・先輩の大切な仕事とは言いますが、私自身も多くの上司や先輩職員にサポートをしてもらっていますし、いい意味でお節介焼きな人が多いように思います。私も先輩として後輩に、上司になれば部下にスキルアップ支援をし、このような循環が今後も継続していけばいいなと思います。

休日の過ごし方

一眼レフカメラを片手に出かけることが多いです。特に福岡で勤務していたときは、空港が近かったこともあり、飛行機撮影に熱中していました。なじみのなかった土地の文化や自然に触れられることも、全国勤務ならではの楽しみだと思っています。

就職活動のエピソード

金融機関に興味を持って就職活動をしていましたが、それでも時間と体力が許す限りはあらゆる業界・企業の説明会に参加して話を聞きに行っていました。融資営業の経験から言えば、業界・企業への興味関心の幅を広げることは営業における重要なスキルの一つだと考えているので、時間と体力を割いたことにも意味があったなと思います。

社外活動での経験

マラソンが趣味なので、定年までに全47都道府県のマラソン大会を制覇したいなと考えています(現在17都府県)。また、日本公庫には役員から新人まで幅広い職員有志で集まるランニングチームがあり、駅伝大会などに参加し上位入賞を狙って襷をつないでいます。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

「カッコつけよう」、「受けのよさそうなことを言おう」と飾らずに、自分自身の言葉と素直な気持ちで臨んでください。企業は、みなさんの過去の経験やそこで培った思考や能力を参考に、今後どういう人物になっていくかといった将来を見据えて選考しています。融資の審査と一緒です。粉飾せずに、現状の自分を認め、今後どうなりたいかを自分の言葉で伝えることが大事だと思います。