数多くの引き出しを持ち、課題やニーズと真摯に向き合うことが大切

現在の仕事内容

私が所属する事業企画部DX企画グループは、SaaSやAI、RPA等のIT技術を活用し公庫の主要業務である金融サービスや経営支援の高度化を図るための企画業務を行っています。DX推進による業務変革が著しい金融業界において、常に最新の技術トレンドや業界動向を収集し、政策金融機関としてデジタルの分野においても連携機関や民間金融機関を巻き込こんだ新たな付加価値を創出することが、我々の使命だと考えています。

やりがいを感じる時

ローコードツールを用いたノンプログラミング開発やAI技術を用いたソリューションを企画検討することにより、最新のIT技術を利活用するスキルアップに繋がっています。また、システム企画業務においてフレームワークの活用やプロジェクトマネジメントのスキル、多岐に渡る利害関係人を纏める調整力などのビジネススキルを実践を通じて学ぶことができ、日々成長を実感している点がやりがいです。融資業務でも、難易度の高い案件をお客さまと議論しながら組成することで信頼関係がより強固となるプロセスは、日本公庫業務の醍醐味だと思います。

思い出に残るエピソード

私は元々民間金融機関で働いており、中途採用で日本公庫に入りました。当初は融資方針や手続きの違いもあり戸惑いもありましたが、コロナ禍で急速に業績が悪化したお客さまの支援に対し、前職で培ったリスク分析手法や自身の経験を踏まえた民間金融機関との折衝、日本公庫に入庫後に取得した中小企業診断士の経営理論を生かした経営改善計画の策定などにより、無事融資を実行することができました。融資はいかにお客さまの実態や経営方針を把握するか、そのためにどのようなアプローチが有効かなどの発想を工夫することが重要ですが、自身の経験や知識が強みとなることを実感できたという意味でターニングポイントとなりました。

将来の夢

日本公庫の基本理念に「民間金融機関の補完を旨としつつ」とありますが、日本公庫は政策金融機関として民間金融機関とは立ち位置が異なります。公平・中立な立場から真のお客さま目線でお客さまの成長に貢献するとともに、民間金融機関とは、お客さまの成長を支える真のパートナーとして、強固な信頼関係を構築できると思っています。私は民間金融機関の出身として両者の特徴を知っていますので、理想的な相互補完関係を構築し、一体となってお客さまの成長を支えることが目標です。

ある一日

8:50 出社
自分とグループ全体のスケジュールを確認します。前日はテレワークのため定時で業務を終了したので、業務後のメッセージやメールを確認します
10:00 セミナー出席
現在行っているノンプログラミング開発のトライアルに参加します。3事業とIT部門のメンバーで構成されたプロジェクトチームのメンバーとして、課題共有や情報交換しつつアプリケーションの開発を行います
12:00 昼食
昼食はいつもグループのメンバーと社員食堂でとります
13:00 オンライン会議
WEBミーティングツールにより支店のDX推進担当者と情報交換のミーティングを行います。現在進めている業務のペーパーレス化について、効果的な方法の提案や、課題をヒアリングすることで施策の検討を行います
16:00 情報交換
現在進めているデジタル施策の検討について、国民生活事業や農林水産事業の担当者と情報共有を行います。各事業とも抱えている業務の課題が異なることもあり、新たな視点などの気づきを得ることができます
17:00 資料作成
定時以降は個人ワークとして導入を検討している新たなデジタルサービスのトライアル企画書を作成します。サービスの内容で分からない点があるので、外部パートナーへのメール送信や、トライアルに参加してもらう部署と調整を行います
19:00 退社
IT関連の資格試験を受験予定のため、電車でテキストを読んだり、問題を解いたりしています
20:00 帰宅
夕食や入浴後、読書やサッカーの試合観戦でリラックスしています
24:00 就寝

Personal Message File

学生時代

学生時代は、法律の研究室や運動系のサークル活動、ダーツバーでのアルバイトなど、人と協調して活動するシーンが多かったように思います。その時出会った友人は現在でも多様な職場で活躍しており、いつも刺激をもらっています。

周囲からみた自分

「責任感がある」と評価いただいたことがあります。当たり前ですが、失敗を他人のせいにしないこと、失敗を糧に次に繋げることを重要視し、常に客観的視点を意識し仕事に取り組んでいます。

休日の過ごし方

結構読書が好きで、ベタですが山崎豊子や司馬遼太郎を読んでいます。綿密な取材に基づく重厚感ある作品に没入し、気づいたら時間が経っています。後はゴルフが好きで、月1回程度ですが大学時代の友人とプレーします。あまり上手くいかない時でもいいショットが打てると本当に気持ちがいいので不思議です。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由

前職時代に担当していたお客さまが日本公庫の中小企業事業から資本性ローンで資金調達をしていました。中小企業に対し一歩踏み込んだ支援を行えるリスクテイク機能に魅力を感じ、中途採用試験を受けました。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

やはりセーフティーネット機能を中心に中小企業にとって必要不可欠な金融機関であるという印象を持っていました。入庫後2年程たって新型コロナウイルス感染症の影響により多くの中小企業に支援を行った際、日本公庫の役割の重大さや社会への貢献を実感し、純粋に転職してよかったと思いました。

日本公庫の一番好きなところ

お客さまを支援したいという意識が職員に共有されている点です。一見単純ですが、民間であれば営利追及も重要な目的であるので、お客さまの成長支援を純粋に考えられる仕事は、貴重だと思っています。

就職活動のエピソード

新聞社のインターンシップに参加したことです。実際に取材し新聞にも掲載してもらうなど、今考えるとなかなかできない貴重な経験だったと思います。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

我々は日常的に企業分析を行い、融資可否を判断していますが、就職活動においても業界や企業の分析をどれだけ深く行えるかが重要だと思います。当然自己分析も重要ですが、企業の分析を深く行うことで自信をもって面接に臨めると思いますので、自分なりの視点と分析方法を工夫して企業分析を行ってください。