社会を変えるインパクトを持つベンチャー企業を1社でも多く支援する

現在の仕事内容

私が所属している新事業室は、主にベンチャー企業の支援を行っている部署です。具体的には、ベンチャーキャピタルなどの支援機関や全国の支店と連携してベンチャー企業のファインディングを行うとともに、その企業の新規性や成長性について1社1社じっくりと時間をかけて評価・検討し、貸付可否判断を行っています。私は近畿から九州までの西日本地域を担当しており、特に地方創生に資するようなベンチャー企業の支援に取り組んでいます。また、その他に、ご融資後のベンチャー企業に対する成長支援や支店が管轄するお客さまの新事業展開へのアドバイスなども重要な業務の一つです。

やりがいを感じる時

新事業室の仕事で最も面白いのは、最先端の技術やサービス、先進的なビジネスモデルなどに触れ、専門的知見を得られることです。例えば、最近は人工知能やブロックチェーン、シェアリングエコノミーなどさまざまな技術やサービスが連日メディアに取り上げられていますが、それらの将来性や成長性を真剣に考えられるのは新事業室だからこそできる仕事です。もちろん、その技術やサービスを理解するのは一筋縄ではいきませんが、「どのようにすれば成功・成長するか?」ということをその企業と胸襟を開いてディスカッションするのが醍醐味だと思っています。今後も、社会を変えるインパクトを持つベンチャー企業を1社でも多く支援していきたいです。

思い出に残るエピソード

入庫9年目に、経営活動の実態を学ぶため1年間お取引先の中小企業へ出向させていただいたときのことです。その企業は強力な経営基盤を固めており、外部から見ていたときは、何ら課題のない企業に思えました。しかし、実際に経営現場で仕事をさせてもらうと、作り上げた経営基盤に安住することなく、日々変化する経営環境への対応や持続的な成長のための継続した挑戦が絶え間なく繰り返されていることがわかり、中小企業が生き残りを図るべくいかに努力しているかを肌で感じることができました。その経験から、書類や決算書の数字だけで企業を判断するのではなく、それぞれの企業が持つ強みや、それを生み出す源泉などをしっかりと理解し、企業実態を把握するよう努めています。

将来の夢

幅広いコンサルティング知識を持った金融マンになることです。政策金融は、国の重要な政策に基づいて適切に資金を供給することが根幹で、我々職員もその重要性を認識しています。しかし、中小企業にはそれぞれ独自の悩みや課題があり、金融マンには資金供給に留まらない豊富な課題解決力・提案力も求められています。今は新事業展開やベンチャー企業の支援に取り組んでいますが、全国の多様な中小企業を支援していくためには、事業再生や海外展開など多面的な専門知識が必要ですし、お客さまをよく知ることも欠かせません。政策金融の看板を背負って仕事をするのは大変な重責ですが、高い志を持ち、お客さまから信頼される金融マンになりたいと思っています。

ある一日

8:30 出社
1日のスケジュールとメールの確認
10:00 打合せ
課長と午後に訪問する融資案件について打合せ。ベンチャー企業の事業は難解なものが多く、ビジネスモデルや競争優位性などを入念に整理。時には課員全員でディスカッションをすることも
11:00 来客
ベンチャーキャピタルより案件の紹介を受ける
12:00 昼食
課のメンバーと近場で昼食。グルメな先輩のおかげで毎日おいしいランチを堪能
13:00 出張
融資案件先を訪問。事業計画や今度の成長戦略などについて、じっくりとヒアリング
16:00 りん議書類作成
訪問時の内容をまとめつつ、りん議書類を作成
18:00 勉強会
課内で最近のトレンド業界について勉強会を実施
19:00 退社
20:00 帰宅
子どもをあやしつつ夕食
21:00 ベンチャー企業に関する書籍を読み、情報収集
23:00 就寝

Personal Message File

学生時代

もっぱらアルバイトです。一時は塾講師・家庭教師・飲食店を掛け持ちし、1日中アルバイトに明け暮れていました。特に塾講師は4年間続け、自分の考えを決まった時間でわかりやすく伝えるという「発信力」を養うのに役立ったと感じています。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由

政府系金融機関としての使命や役割に魅力を感じたためです。特にセーフティネット機能の発揮や成長分野への積極的な資金供給などは、政府系金融機関だからこそ可能な業務であり、やりがいを感じました。また、全国各地で幅広い業種の企業と出会えるのも魅力の一つだと思っています。

周囲からみた自分

慎重な人間と思われているようです。特に仕事では、ミスをなくすため万全な準備を行うよう心がけています。しかし、妻がいうには慎重ではなくただの「心配性」だとか。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

入庫前は、漠然と「融資などによって中小企業を支える」金融機関であると考えていました。しかし、実際に入庫してみると、融資だけでなくさまざまな支援を行っていることがわかり、予想以上に幅広い業務を経験することができる組織だと感じました。職員は、真面目ながらも決して「堅く」はなく、溶け込みやすい職場だと思います。

好きな言葉

「仕事も遊びも、日常生活も手抜きしない。それができるようになれば、どのような職種であれ一流といわれるはずだ」。ある作家の言葉です。遊び以外は手抜きしたくなりますが、何事も全力で取り組んでいきたいです。

日本公庫の一番好きなところ

「人材」を大切にしているところです。日本公庫は、さまざまな制度を設けて教育・人材育成に力を入れており、職員一人ひとりの能力開発を支援しています。また、ワークライフバランスも重視しており、私のように共働きの家庭でも働きやすい環境づくりを行っている点も気に入っています。

休日の過ごし方

子どもが生まれたばかりであり、家でゆっくりとしていることが多いです。子どもは生後間もなく、まだ言葉も話せませんが、一緒にいるだけでとても癒されます。

就職活動のエピソード

当時はいわゆる「売り手市場」でしたが、自身の就職活動は必ずしも順調とはいえませんでした。必要以上に自分自身を大きく見せようとしていたことが原因です。初対面の面接官に、短時間で自分の長所・短所を伝えるのは容易ではありませんが、なるべく等身大の自分をアピールするよう心がけました。

社外活動での経験

社外活動というほどではありませんが、自治体が主催する子育てセミナーなどに積極的に参加しています。初めての育児で四苦八苦していますが、イクメンになれるよう頑張っています。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動中は、どうしても「内定を得る」ことに主眼を置きがちですが、それは手段に過ぎません。「何のために働くのか」「自分は何がしたいのか」という目的を明確にすることが重要だと思います。悩み・焦り・不安は尽きないと思いますが、自分自身ととことん向き合い、悔いのない道を歩んでください。