民間金融機関との
連携の取り組み

民間金融機関との
連携の目的

日本公庫は、一般の金融機関が行う金融を補完する政策金融機関として、民間金融機関と連携し、中小企業・小規模事業者、農林漁業者等のお客さまにさまざまな支援を行っています。日本公庫は、民間金融機関と連携して、それぞれの強みやノウハウを組み合わせた多様なサービスをご提供することにより、お客さまの利便性向上に努めております。

民間金融機関との連携の目的

資金調達手段の多様化、安定化のための取り組み

日本公庫は、政策金融機能を的確に発揮するため、協調融資に積極的に取り組むなど、民間金融機関との連携を推進しています。

協調融資とは

お客さまから相談いただいた資金計画に対し、日本公庫と民間金融機関とで連携して行う融資です。融資にあたっては、お客さまの同意を得て、協調融資を行う民間金融機関との間で情報交換を行います。特定の設備投資に対する必要金額を分担する場合や必要な運転資金を連携して支援する場合等、お客さまの資金ニーズに応じて対応いたします。

協調融資の効果

地域に根差したきめ細やかな対応や多様な資金調達手段(手形貸付や当座貸越等)の提供等の強みを有する民間金融機関と全国152支店のネットワークや政策性の高い分野の専門性等の強みを有する公庫とを組み合わせて使っていただくことで、資金調達の多様化や安定化につながります。
また、公庫と民間金融機関がお客さまの特色や課題を共有することで、お客さまは事業拡大や経営課題の解決に必要な情報やサービスの増加などの効果が期待できます。

資金調達手段の多様化、安定化のための取り組み

民間金融機関と連携した
さまざまな融資制度等

創業や事業再生、事業承継、ソーシャルビジネスなどさまざまな分野で、日本公庫の融資商品と民間金融機関の融資商品を組み合わせた協調融資商品を創設しています。また、日本公庫の融資商品のなかには、民間金融機関と連携したシンジケートローン特例やスタンドバイ・クレジット制度もあり、お客さまのニーズに沿った融資制度を適用し、お客さまを支援しています。

シンジケートローン特例

融資制度の一つに、シンジケートローン特例があります。シンジケートローンとは、複数の金融機関が、同一契約書に基づき共通の条件で融資を行う協調融資の形態の一つです。日本公庫は、本特例により、経営改善、経営再建等に取り組むお客さまを対象としたシンジケートローンへの参加が可能となっており、お客さま及び民間金融機関から本特例への利用ニーズが寄せられています。

シンジケートローンとは

スタンドバイ・クレジット制度

スタンドバイ・クレジット制度は、お客様の海外現地法人等が、日本公庫の提携金融機関から現地流通通貨建ての借入を行う際、その債務を保証するためにスタンドバイ・クレジット(信用状)を発行することで、海外での円滑な資金調達を支援するものです。より多くのお客様にご利用いただけるよう、全国各地の民間金融機関と連携したスキームを構築しています。

スタンドバイ・クレジット制度

協調融資の実績はこちら

有益な情報提供や
サービスの向上のための
取り組み

日本公庫は、お客さまや地域のニーズに合致した有益な情報提供等を行うため、民間金融機関と連携し、セミナーや商談会の開催等、さまざまな施策に取り組んでいます。

お客さまや地域のニーズに合致した有益な情報の提供

日本公庫は、民間金融機関と連携したセミナーや商談会を開催することで、販路開拓・商品開発に向けたお客さまのマッチングなど、多様化するお客さまのニーズに対応しています。全国の支店において創業や海外展開などの分野で民間金融機関とセミナーを共催しているほか、「全国ビジネス商談会」などの全国規模の商談会も民間金融機関と連携しながら開催しています。

有益な情報提供やサービスの向上のための取り組み

※こうした取り組みを効果的に実施するため、日本公庫は民間金融機関との融資制度説明会や勉強会の開催(オンライン開催を含む)を推進しています。
民間金融機関において、開催のご要望がございましたら、最寄りの支店にお問い合わせください(店舗一覧はこちら)。

各連携事例のご紹介