「社会を変えたい」という熱い想いに触れ、刺激を受けるとともに、仕事へのやりがいにつながっている

現在の仕事内容

現在、日本公庫では「デジタル化推進計画」というIT戦略に基づき、お客さまサービスの向上や業務効率化に貢献するデジタル化・DX施策などを推進しています。デジタル戦略室は、このようなIT戦略の企画・立案を担当し、各事業やIT部門などの関係部署と調整・協業しながら、日本公庫全体にとって最適な情報システムの在り方を中長期的な観点から検討しています。また、情報システムを取り巻く諸課題の解決に向けて、組織全体が一丸となって取り組めるよう、情報システムに関する経営会議の運営にも携わっています。

やりがいを感じる時

IT戦略の立案や経営会議の運営においては、社内外の情勢変化に迅速に対応していく必要があります。そのためには、広範な分野にわたる知識と高い想像力が求められます。また、数多くの関係者に対してヒアリングや説明を行い、合意を得ていく必要もあります。プレッシャーを感じる瞬間もありますが、それゆえに日々成長を実感することができます。日々の業務では経営層の考え方を直接聞く機会や、高い視座から物事を考える機会にも恵まれています。これにより、自分の視野が広がっていく実感を得ることができます。

思い出に残るエピソード

入庫後、熊本支店農林水産事業に赴任しました。その時発生した熊本地震への対応は今でも強く印象に残っています。
当時日本公庫は、特別相談窓口を設置するとともに、民間金融機関や行政など関係機関と連携して、被災されたお客さまの復旧・復興支援に尽力しました。
被災された農家の方々と接するなかで、甚大な被害で深刻な状況であるにもかかわらず、県外から赴任した私に対して、「地震は大丈夫でしたか?」と、声をかけていただくことがありました。私も最大限お客さまの力になれるよう、被災状況を丁寧にヒアリングし、スピーディーに対応することを心掛けたことを覚えています。
また、お客さまから感謝の言葉を受けるたびに、日本公庫が発揮するセーフティネット機能の重要性や地域経済における存在感を改めて感じることができました。

将来の夢

社内の公募制度を利用して、ITシステム関連の業務を担当することになりましたので、今後もITシステムに関する知見を広げ、一層のスキルアップを図りたいと考えています。
私は、日本公庫にとって「現場が第一」で、現場でお客さま一人ひとりに寄り添うことが重要なことであると認識していますが、現場を様々な面からサポートする本部業務も非常に重要です。社内外の情勢変化に対応して、ITシステム環境を整備し、デジタル化・DX施策を推進していくことで、業務効率化に努めるとともに、お客さまサービスの向上を図り、全国のお客さまの経営発展の一助になりたいと考えています。

ある一日

8:50 出社
まずはメールをチェックしながら当日のスケジュール確認を行います。スケジュールは同僚、上司、役員、関係部署まで確認し、担当する業務に関する動きがないかチェックします
9:00 打合せ
IT戦略の立案について、自身が担当する部分の現状報告・共有を行いました
10:00 会場設営
午後に開催する役員会議の会場を設営
11:30 昼食
上司や同僚と会社の食堂でランチ。健康のため魚料理のプレートをよく選びます
12:30 役員会議のリハーサル
オンライン配信の準備や、入退場時の動線の確認を行います
15:00 役員会議に同席
資料の配付や、司会進行を担当する上司の補佐を行います
16:00 役員会議の議事録作成
会議終了後、会議の模様を出席者や関係者に周知するため、議事録を作成します
17:10 退社
翌日の業務をテレワークで行うため、業務用のパソコンを持って退社します
18:00 役員会議の打ち上げ
お酒を控えているメンバーがいるので、最近は東京駅周辺の甘味処で和菓子を味わう形で打ち上げをしています
19:30 帰宅
プロジェクターで映画を見るなどして一息つきます

Personal Message File

学生時代

自転車部に所属し、仲間と国内外を自転車で旅行する日々に明け暮れていました。テントや調理器具を自転車に括りつけて地方のキャンプ場やゲストハウスを巡り、日本全国の風景に感銘を受けたことが、日本公庫への就職のきっかけの一つでした。仲間とは真剣なこと、くだらないこと、色々と語り合いました。みな、今も大切な友人です。

周囲からみた自分

よく言えば「真面目」「論理的」「じっくり考えて物事を進める」と評価されていると感じています。悪く言えば「慎重すぎる」とも言えてしまうのが課題だと感じており、今の業務を通じて積極的にチャレンジして、一皮むけたいと思っています。

好きな言葉

「後工程はお客さま」です。もとはトヨタの品質管理に関する言葉だそうですが、「自分の仕事は自分一人で完結するものではなく、前後の工程に関係者がおり、最終的には、現場のお客さまや公庫職員に繋がっていくものだ」と意識して仕事に取り組んでいます。

休日の過ごし方

平日はデスクワークなので、休日はなるべく体を動かしてリフレッシュするようにしています。年に何回か友人と登山に行くので、ジョギングやジム通いで体力を維持するようにしています。

社外活動での経験

ランニングの社会人サークルに所属しており、仕事終わりに皇居ランや運営の手伝いをしています。入庫後に熊本県に赴任したときも地元のランニングサークルに参加し、地元の方と交流していました。

日本公庫(農林水産事業)を選んだ理由

日本の農業や食糧に携わる仕事がしたいと思ったことがきっかけです。特に、政策金融機関という公的な立場から、農業経営の現場の近くで仕事ができることに魅力を感じました。また、選考時など自分の考えや思いを自然体で伝えることができ、それを理解してくれたことが決め手となりました。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

大学時代の農家実習時に日本公庫の存在を知ったときは数ある金融機関の一つという印象でしたが、入庫後、全国の農業経営の現場における日本公庫の存在感を実感しました。地域の民間金融機関や農業行政からも注目される存在であるため、現場でお客さまや関係者に相対するときは身が引き締まりました。

日本公庫の一番好きなところ

自然災害や経済危機時において、全国のお客さまの経営を支える重要な役割を担っている点です。新型コロナウイルス関連融資のニュースを見て、日本公庫を知った方も少なくないと思います。その他にも、地震や台風、原材料価格の高騰などの困難に直面したお客さまへの支援は、日本公庫の最も重要な役割の一つです。
私は農林水産事業出身の職員ですが、災害の影響を受けやすい農林水産業に対して、日本公庫が果たしている役割は決して小さいものではないと考えています。

就職活動のエピソード

就職活動時は食わず嫌いをせず、金融、不動産、メーカー等々、幅広い業種の採用試験を受けました。OB訪問や面接で社員の方から実際の業務のお話を聞くことで、各業界の具体的な働き方についてイメージすることができました。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

学校と同じように企業も、多くの人がさまざまな役割を分担することで成り立っており、積極性がより求められる業務もあれば、慎重さがより求められる業務もあります。
就職活動ではつい優等生のように振る舞ってしまうかもしれませんが、皆さんにフィットする企業やポジションは必ずどこかにあるので、リラックスしてたくさんの企業に触れてみてください。