経営発展の手助けができるのは金融機関ならではのやりがい

現在の仕事内容

現在は、静岡県で農林水産業を営む事業者からの借入相談への対応が主な業務です。日本公庫は制度資金を扱うため、融資審査では返済可否を判断する金融審査だけではなく、制度要件を満たすかという制度審査も必要です。また、金融支援だけではなく、融資後に順調に経営改善が進んでいるかを確認する経営モニタリングのほか、販路開拓支援や海外展開支援などお客さまのお困りごとをサポートする非金融支援に力をいれており、先輩職員や上司のサポートを受けながらお客さまからの相談に幅広く対応できるように準備をしています。

やりがいを感じる時

最も面白いなと感じるのは、さまざまな考え方を持った多くの経営者から話を直接聞くことができることです。規模拡大をしたい人、加工場を新設して六次化に取組みたい人、被災して経営が苦しい人など、相談一つ取ってもさまざまな経営者の考えや目標があります。その目標を実現するために必要な資金の融通や販路開拓のお手伝いなどをすることで経営発展の手助けができるのは金融機関ならではのやりがいと感じます。年齢がいくつも上の経営者の方と対話をするのは緊張しますが、分からないことは優しく教えてくださいます。

思い出に残るエピソード

まだ入庫3年目ですが、一番印象に残っているのは新型コロナウイルス感染症の影響で非常に多くのお客さまからご相談をいただいたことです。日本公庫はセーフティネット機能という重要な役割を担っており、今回のような未曾有の社会・経済環境の悪化の際にこそ、多くのお客さまから必要とされることを肌で感じました。この経験から、以前にも増して責任感を持って仕事に取り組むことができています。依然、コロナ禍の影響で苦しんでいる事業者の方々が多くいらっしゃいますので、一人でも多くの事業者を救えるよう精一杯取り組んでいます。

将来の夢

さまざまな考えを持った多くの経営者と対話できることが仕事の面白さだと感じていますが、まだ入庫3年目ということもあり、対話というより、経営者からさまざまなことを教えていただくことが多いです。今後はより多くの経験を積むことで、経営者と対等な立場で率直に議論し、経営発展を支援する“伴走者”のような存在を目指しています。いずれは先輩職員や上司のように日本公庫の看板に頼らず、担当者個人としてもお客さまから感謝される存在になりたいと思っています。

ある一日

8:40 出社
パソコンを起動し、メールチェックに加え、自身及び他職員の当日のスケジュールを確認します
9:00 稟議書作成
農業用ハウス増設に係る融資相談の稟議書を作成します
9:30 お客さまに連絡
審査上の不明点をお客さまに電話でヒアリング。農業は作目によって忙しい時間帯が違うので、連絡するタイミングは工夫が必要です
10:30 個別案件の打ち合わせ
経営状況が芳しくないお客さまからの相談や融資金額が大きい相談については、稟議書を作成する前に上司と打ち合わせを行います
11:30 関係機関との連携
民間金融機関の担当者に電話し、共通のお客さまに関する情報交換を行い、今後の支援方針を擦り合わせます
12:00 昼休み
支店内で昼食をとります。昼休みは1時間あるので、趣味の一つである電子マンガを読むなど、リラックスして午後の業務に備えます
14:00 出張
実際の生産現場を見ることはお客さまの経営課題の把握のために非常に重要です。同じ業種でも農場の様子は十人十色で面白いなと感じます
16:00 記録作成
出張から帰宅した後、本日のお客さまとのやり取りを記録に残します。未来の自分のためにも、後任のためにも記録をこまめに残すのは重要な業務です
17:10 退社
翌日は在宅勤務なので、業務に使用する端末を持ち帰ります
18:00 夕食
帰宅後は自炊した夕食を食べながら、応援しているプロ野球チームの試合を見ます
23:00 就寝
家事や翌日の準備などをして就寝します。万全の体調で仕事に臨むためにも睡眠時間はしっかり確保します

Personal Message File

学生時代

大学時代は麻雀に熱中していました。時の運も絡むため実力差があっても比較的対等に楽しむことができる点、多人数(4人)で楽しめる点、珍しい役を上がった時は何事にも代えがたい快感がある点などに魅力を感じています。最近、自分が対局する機会は減りましたが、プロの対局を見て楽しんでいます。

周囲からみた自分

「周りをよく見ている人」と言われることが多いです。社会人になってからは、繁忙時であっても、支店内・課内の業務状況を把握するように努め、自身の業務以外にも関心を持つことで、視野を広げることを意識しています。

好きな言葉

好きな言葉は「臨機応変」です。仕事に限らず私生活でも、突然思いもよらない出来事が起こることは多々あります。そんな時にも対応できるような視野の広さや柔軟性はとても大事だと思っています。私自身、予期せぬ出来事に動じず、「臨機応変」に対応できるような人間になりたいと思っています。

休日の過ごし方

新型コロナウイルス感染症をきっかけに外食に行くことが減ったので、家で料理をすることが増えています。仕事上、さまざまな地域の特産物を知る機会が多いので、スーパーでそういった物を見つけては購入し、自分で調理して食べるのを楽しみにしています。健康のためにも栄養のある食事を心がけています。

社外活動での経験

社外活動といえる立派な活動はしていないですが、社会人になってから旅行をするようになりました。現在は静岡県にいますが、全国転勤なのでこれから全国各地に拠点を置くことになります。各地の魅力を肌で感じながら綺麗なものを見たり、美味しいものを食べたりすることで地域の活性化にも貢献できればいいなと考えています。

日本公庫(農林水産事業)を選んだ理由

私は鹿児島県出身で大学入学のため上京した身ですが、上京した時に地方と都市の格差をとても感じました。大学で地方高校生の進学支援を行っていたこともあり、何らかの形で地方振興できないかと考えたときに、当時学んでいた農業経済を生かした仕事として、日本公庫の農林水産事業を志望していました。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

会社説明会や選考を通じた印象としては、就労管理や福利厚生がしっかりしておりとてもホワイトそうだな、政府系の金融機関ということもあり仕事が画一的そうだなと感じました。働きやすい職場ということは印象どおりでしたが、仕事内容は入庫前の印象とは大きく異なり、画一的でなく若手にも多くの裁量がありやりがいがあるものでした。

日本公庫の一番好きなところ

支店融資課の好きなところになりますが、職員一人ひとりが各地域の担当となり、その地域の事業者からの相談は基本的に全て地域担当が対応をする裁量の大きさです。若いうちから本格的な業務ができますし、お客さまとの調整を適切に行えば長期休暇も取得できます。私自身も祝日のない週に5連休を取得し、土日を含めた9連休で旅行を楽しみました。

就職活動のエピソード

私は日本公庫が第一志望だったので、日本公庫の選考ではもちろんのこと、他社の選考でも日本公庫が第一志望ですと言い切って就職活動をしていました。振り返って考えると馬鹿なことをしていたなと思いますが、自分を偽らずに就職活動をすることで精神的なダメージも少なく、入庫後も快適に働くことができています。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動は自分なりの軸をしっかりもって取り組むことが、採用されるためにも、入社後の自分のためにも重要だと思います。人生を決める大事な選択ではありますが、思い詰めすぎずに頑張ってください。