経営改善につながるビジネスマッチングの機会を提供する

現在の仕事内容

福岡県南部の農業生産者の方、食品加工業者の方を訪問し、お話を聞くことで、お客さまの経営課題を把握し、融資や金融以外の各種支援策をご提案しています。お客さまから融資の相談があった際は、必要書類の依頼→審査書類の作成→店内協議→ご契約→ご送金までスケジュール管理をしながら、お客さまや関係機関と一緒に融資手続きを進めていきます。転勤したその地域毎に特徴ある農林漁業があり、お客さまから、経営の話を聞かせていただいている時間は、とても楽しく充実しています。

やりがいを感じること、心がけていること

お客さまから伺った将来の構想などを、金融の面から形にしていくことにやりがいを感じています。一見、ルールに沿って、淡々と事務を進める仕事のように見えますが、経営状況はお客さまによってさまざまです。それぞれの案件を、どのように形にするか(審査・適用する資金・その他の非金融サービスのご提案など)は、各担当者に任されるため、審査の度に興味を持って仕事に取り組んでいます。仕事では、特にスピード感とお客さまの負担軽減を重視しています。資金ご利用後にお客さまから「意外と手続きが簡単だった」と言われると、仕事のやり方がお客さまに伝わったと思い、とても嬉しくなります。

入庫以来一番印象に残っているエピソード

「災害時に頼られる日本公庫」を実感したエピソードが挙げられます。豪雨災害の影響で減収となり、資金繰りにお困りのお客さまから相談がありました。また、このお客さまは、毎年のように豪雨被害が続くことから、収穫時期をずらすことで被害を軽減しようと、栽培品種の転換も検討していました。農業において、品種転換は大きなリスクを伴いますが、私は、現地を何度も訪問し、お客さまと共に悩みながら、今後の事業計画を作成しました。最終的に、資金繰り支援に加え、品種転換に必要な費用をご融資することができ、大変喜んでいただけました。さらに、後日、このお客さまから、新たな品種(作物)の販路に関するご相談をいただきました。中小企業事業のお客さま(飲食業を営む方)が原料調達に困っている、との話を聞き、両事業で連携し、お客さま同士をマッチングしたところ、経営改善につながったと感謝され、とても嬉しかったです。

職場の雰囲気と先輩・上司からのアドバイス

第一子の育児休業中に、長崎支店の職場の皆さんからかけてもらった言葉が忘れられません。産休に入る前、職場の皆さんは快く送り出してくれたのですが、長崎支店の職員数はそこまで多くなく、他の職員の業務負担が増えることが気がかりでした。産休中に職場に顔を出した時に「育児休業からの復帰を楽しみに待っているよ!」と声をかけてもらい、待っていてくれる人がいるのだと、心のモヤモヤが一気に晴れた気がしました。

将来の夢、キャリアビジョン

大学で水産を学んでいたので、仕事の面では今後ダイナミックな漁業融資に取り組む機会が増えると良いなと考えています。家庭の面では、5歳と2歳の息子に、「お母さんのお仕事楽しそうだね」と言われるような姿を見せていきたいと思います。家庭と仕事の両立を実践しつつ、やりたいと手を挙げた業務を任せてもらえる職場環境が整っています。将来は幅広い業務知識を備え、経営者の方から頼ってもらえるような職員になりたいと思います。