お客さまとの対話を通じて課題を深堀りし、課題解決まで支援する

仕事をするうえで、心がけていること

一人ひとりのお客さまに寄り添った仕事をすることです。農林水産事業では、借入相談から融資審査、資金送金、融資後のフォローまで、お客さまごとに一人の職員が担当するため、お客さまと対話をする機会が非常に多いです。お客さまの中には、予期せぬ災害に遭われた方、販路を開拓したいと考えている方、後継者不在で悩まれている方など、さまざまな課題を抱えている方々がいます。そうしたお客さまそれぞれの課題に真摯に向き合い、政策金融機関の職員として支援できることを一生懸命に考え、伴走型で支援が行えるよう、上司や先輩職員の助けを借りながら、日々業務に取組んでいます。

お客さまと接して、学んだこと、感じたこと

お客さまとの対話の中で、自分が生産した農林水産物・食品に対する強いこだわりや、地域を支える担い手としての誇りを感じる瞬間が多々あります。ある肉用牛の生産者は、出荷時期に合わせて餌の質や量を調整することが、きめ細かなサシの入った牛肉を生産する秘訣だと自信をもって教えてくれました。また、ある漁業者は、若い人を積極的に雇用することで、地元雇用の促進、そして町の再生に繋げたいという思いを話してくれました。そのようなお客さまの自信と誇りに対し、責任もって仕事に取組んだ結果、お客さまからも信頼していただけた際には、大きなやりがいを感じます。

先輩職員を見て、学んだこと、感じたこと

お客さまにとって必要な支援は何かを常に考え、実行している姿を尊敬しています。対話や決算書などからお客さまの課題を導き出し、経営課題の解決支援に繋げています。こうした取組みを継続し、お客さまや関係機関から信頼されている先輩職員の姿は、今の私の目標になっています。また、分からないことがあれば丁寧に指導していただき、困った時にも相談しやすい雰囲気を作っていただいていると感じます。このような先輩方から多くのことを吸収し、一人前の公庫職員となれるよう日々業務に取組んでいます。

Personal Message File

学生時代に打ち込んだこと

サークル活動の一環で、有識者や国会議員を招き、講演会を開催することになり、対外的な調整や企画立案、当日の運営まですべて学生が行いました。私はサークル代表を務めていたことから大きなプレッシャーを感じていましたが、サークルメンバーのサポートもありトラブルなく無事に開催することができました。苦労もありましたが、多くの関係者を巻き込みイベントを完遂できた当時の経験は、自分の自信に繋がっていると思います。

就職活動時に、興味のあった業種・業界

金融機関を中心に就職活動を行っており、金融業界全体への理解を深めることを目的に、日本公庫以外の他社の選考にも参加していました。就職活動を通して得た知識やさまざまな人と関わることができたことは、自らを成長させてくれる貴重な経験となりました。

日本公庫(農林水産事業)を選んだ理由

出身地である山形県では、人口流出が進み、デパートの撤退など、地域の活力が失われつつあると感じていました。そうしたなかで、地域の活性化に貢献したいという思いから、金融の面から地方創生に取り組むことができる日本公庫を志望しました。なかでも、一次産業は地域に根差した産業であり、地域活性化には必要不可欠だと感じ、農林水産事業を選択しました。

周囲からよくいわれる自分

周囲からは「真面目な人」と言われることが多いです。日本公庫の業務では、法律はもちろん、さまざまな規則やマニュアルに基づいた融資業務の遂行、高いレベルでのコンプライアンスや法令の遵守が求められます。したがって、「真面目さ」は日本公庫の業務においては自らの強みになっていると感じています。

休日の過ごし方

サウナが趣味です。休日には運動を兼ねて、片道1時間かけてお気に入りのスーパー銭湯まで歩いていき、サウナで「整う」生活をしています。また、昔から釣りが好きなので、先輩職員と一緒に釣りに出かけることもあります。海を眺めているだけで、色々なことを忘れてリフレッシュできます。

就職活動中のみなさんへのアドバイス

これまでの経験や好きなこと、自分の得意・不得意をよく分析し、本当にやりたいことは何なのかを考えることが大事だと思います。そうすることで、就職活動の軸となる価値観が自然と見えてきます。そうして得られた軸は就職活動中も、その先の人生においても、自分の支えとなってくれるはずです。

自分を成長させてくれた言葉

上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」の言葉です。学生時代も、入庫後も、大小さまざまな「課題」に直面してきました。初めて挑戦することや、達成が困難なことに対して、どうしても消極的になってしまうことがあります。そういったときはこの言葉を思い出し、「為せば成る」の精神で挑戦するようにしています。

将来の目標を教えてください

今は知識や経験が不足するため、上司や先輩職員、時にはお客さまから色々なことを教えてもらうこともあります。さまざまな経験を積むことで、お客さまとの対話を通じて課題を深堀りし、課題解決まで支援できる職員になることが目標です。そのためにも、今は貪欲に新しいことにチャレンジするよう心がけています。