融資の可否を判断するだけでなく、コンサルティング機能も担う

現在の仕事内容

融資審査を担当しています。融資審査の仕事は、お申込みいただいたお客さまの経営状況や今後の事業の見通しについて、経営者との面談や営業所への訪問を通じて調査を行い、融資の可否を判断する仕事です。日本公庫へお申込みいただくお客さまは、既に事業を営んでいるお客さまだけではなく、これから創業を目指すお客さまも多数いらっしゃいます。そのため、融資審査においては、提出された資料による判断だけではなく、面談によるヒアリング内容を大切にするようにしています。国民生活事業では、小企業金融の担い手として、独自の目利きノウハウを活用し、担保や保証人に頼らない融資を推進しています。

やりがいを感じる時

この仕事の面白さは、多種多様な企業、それも経営者の方と直接お話しができる点にあると思います。創業予定者から業歴100年を超える老舗の経営者まで、また事業内容も地域の生活に密着した企業から新市場のパイオニアとなり得る企業まで、実に千差万別です。お客さまとお会いする前には、できる限り事業内容や業界動向について事前に調査をするのですが、やはり直接お会いして伺う「生の声」に勝るものはありません。特に、過去に審査経験のない業種・業態のお客さまとお会いする際には、自分の知らない世界に触れることができるという喜びに心が躍ります。

思い出に残るエピソード

入庫4年目の時に担当させていただいた美容室の創業案件です。そのお客さまは「銀行に融資の相談に行ったが断られてしまった。その際に、日本公庫への相談を強く勧められたので来ました」と、かなり落胆した様子でした。そこで私は、全体の資金計画や収支予測についてお客さまと一緒になって何度も検討を重ね、創業計画を練り直しました。結果、一度お断りされた銀行と日本公庫との協調という形で融資を行うことができました。当初の沈んだ表情が嘘のように、最終的には生き生きとした笑顔で「これで長年の夢が叶います。本当にありがとうございました」と言葉をいただけたことがとても印象に残っています。国民生活事業の融資審査は、融資の可否を判断するだけではなく、経営へのアドバイスなどコンサルティング機能も担っています。とりわけ、創業予定のお客さまなどへは、今回のケースのように事業計画の見直しをサポートすることもよくあります。「創業者の夢を叶えるお手伝いができること」、それが創業支援という仕事の大きな醍醐味だと思います。

将来の夢

お客さま一人ひとりを大切にし、地域経済の健全な発展に貢献することです。国民生活事業は、「資金需要が小口」「担保力が弱い」「営業実績がない」などの理由から民間金融機関では対応が難しいお客さまへ、小企業金融の担い手として的確な金融支援を行うという政策的役割を担っています。小企業は日本経済の裾野を支え、全国の地域経済に活力を生み出す重要な存在です。日本公庫には全国に152もの支店があるため、支店が変われば担当する地域も今まで関わりのなかった地域となることもあります。ただ、どの地域も「住めば都」というように、徐々に愛着が湧き、いつの間にか自身の第二、第三の故郷となっていきます。また、その地域ならではの地場産業や特色を持った企業と触れられることも大きな魅力です。全国という広いフィールドを堪能しながら、地域経済の健全な発展に貢献すべく、日々の業務にあたっています。

ある一日

7:00 起床
8:50 出社、ミーティング
当日のスケジュールやメールの確認を行います
9:00 事前準備
当日お会いするお客さまとの面談に備えた準備を行います
9:30 面談(1件目)
11:00 面談(2件目)
12:30 昼食
支店近くの定食屋で食べることが多いです
13:30 出張
お客さまの営業所への訪問や担保物件の調査などを行います
15:30 帰社、打合せ
融資判断に迷う案件について、上司と方針の確認を行います
15:40 稟議書作成
18:40 事前準備
翌日お会いするお客さまとの面談に備えた準備を行います
19:10 退社、同僚と夕食
21:00 帰宅
23:00 就寝

Personal Message File

学生時代

高校で新しいことに挑戦したいと思い、物珍しい山岳部を選びました。オリエンテーリングのようなものだと安易に考えていましたが、実際は想像以上に過酷な部活でした。ただ、貴重な体験を沢山することができ、今となっては良い思い出となっています。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

企業研究を進めるなかで、日本公庫の事業内容に最も興味を持ったためです。特に、「小企業金融の担い手として大きな社会的使命を果たしている」という、政策性の高さに魅力を感じました。

周囲からみた自分

「落ち着いている人」と評価されているように思います。確かに、感情的になって取り乱すようなことはありません。感情に任せた言動というのは、相手に不快感を与えるため避けるべきですが、感情豊かに表現することの必要性は日々感じるところです。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

入庫前は、いわゆるお堅い職場という印象がありました。入庫後は、単に堅いだけではなく、柔軟性を持った職場という印象を持っています。風通しがよく、担当者の意見も尊重してもらえるやりがいのある職場です。

好きな言葉

「真摯さ」です。「真摯さ」については、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」において説かれています。私が仕事に取り組むうえで、第一に立ち返る原点としている言葉です。

就職活動のエピソード

ある金融機関の面接時、金融用語について質問されることがありました。聞いたことがあるというレベルのものであり、とても説明できる用語ではありませんでした。意を決して「分かりません」と答えたところ、次の面接に進むことができました。面接だからといって、必要以上に自分を大きく見せる必要はないと思った瞬間でした。

休日の過ごし方

時間を見つけてジムに行くようにしています。体を鍛えるためではなく、ストレス発散と健康のためです。休日に汗をかくことで、心と体のリセット・リフレッシュをするようにしています。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

エントリーした企業毎に志望度による明確な順位付けを行うことをお勧めします。優先順位に従った活動をしていけば、自ずと志望度の高い企業が残っていきます。途中で志望度の順位が変わっても構いません。ただし、あれもこれもと目移りしていてはよい就職活動はできません。できるだけ早い時期に、自分のやりたい仕事、働きたい企業を見つけ、後悔しない就職活動を行って欲しいと思います。