資金ニーズを的確に把握し、最適な融資制度を提案する

現在の仕事内容

京都創業支援センターでは、創業をお考えの方や創業後間もない方を主な対象として、セミナーの開催等を通じて創業に関する情報を発信する情報支援業務を行っています。また、新たなビジネスシーズを使って大きく羽ばたこうとするベンチャー企業への支援も行っています。新製品やサービスを開発し、市場にリリースできるようになるまでには相当の期間を要することが多く、資金調達が容易ではないケースが少なくありません。このような企業に対しては、通常の融資だけではなく、期限一括償還などの特徴を持った「資本性ローン」の融資を通じた支援など、各企業に合った「夢の実現に向けたサポート」を行っています。

やりがいを感じる時

創業するにあたっては、全ての準備を自分一人だけで行うことはできません。家族や友人、日本公庫を含めた支援機関など、多くのサポートを受けながら、一歩ずつ準備を進める必要があります。準備を整え、実際に創業されたお客さまから、「ようやく創業することができ、夢の第一歩を踏み出すことができます。日本公庫のおかけです」などの感謝の言葉をいただいた時には、お客さまの力になれて良かったと安堵するとともに、とてもやりがいを感じます。また、私が担当したお客さまでなくても、「創業の時に融資をしていただいたおかげで、今は複数の店舗を出店できるまで成長できました」と声をかけていただくこともあり、お客さまの成長の各ステージにおいて、日本公庫がお役に立てていることを実感できます。

思い出に残るエピソード

入庫4年目の時に担当した運送業のお客さまです。取引が初めてで、同業者から日本公庫のことを聞いて相談をしていただいたとのことでしたので、まずは日本公庫のことを知っていただくことから始めました。お客さまからは、事業を始めた当時のことや苦労話、業界動向や地域への想い、今後の展望などについて、熱く、優しく教えていただきました。経営者の方は、私の父親と同年代であり、息子のように感じていただいたのかもしれません。「初めての取引の担当者があなたで良かった。今後も継続して日本公庫を利用していきたい」と言っていただいた時の喜びは、今でも忘れられません。お客さまの話に耳を傾け、想いを共有することを常に心がけるようにしています。

将来の夢

地域の課題に、その地域の方々と一緒になって取り組んでいきたいと思っています。いつの頃からか、「よそ者、若者、ばか者」がイノベーションを起こすといわれています。もう若者ではありませんが、全国の支店ネットワークを活用した「よそ者」の視点で、事業者だけではなく、自治体や金融機関、支援機関の方々と一緒になって地域を盛り上げていく、そんな仕事をしていきたいです。

ある一日

8:50 出社、チームミーティング
当日のスケジュールを確認し、メールのチェックをします。その後、チームメンバーとスケジュールを共有するミーティングを行います
9:30 セミナーの企画検討
外部機関と連携して行うセミナー企画について、担当者と打ち合わせをします
12:00 昼食
休憩室でお弁当を食べながら、企画事項に想いを馳せます
13:00 オンラインミーティング
外部機関担当者と企画事項について意見交換をします
14:30 出張
スタートアップ支援機関が主催するイベントに出席し、スタートアップ企業や支援機関と情報交換をします
16:30 帰店
出張中にあった電話やメールを確認します
16:40 企画打ち合わせ
新しい企画事項などについて、チームメンバーとディスカッションをします
17:10 退社
翌日以降のスケジュールを確認し、退社します
19:00 帰宅
家族と夕食をとりながら、今日あった出来事等を振り返ります

Personal Message File

学生時代

学生時代は、飲食店と家庭教師のアルバイトを掛け持ちし、アルバイト三昧の日々でした。お客さまや連携機関の方々と円滑なコミュニケーションを図るうえで、さまざまな方々と接した経験が活かされていると思います。

周囲からみた自分

周囲からは「社交的」だと言われます。外部のセミナーなどで話をする機会が多く、さまざまな方々とコミュニケーションをとりますが、自分では「内向的」な性格だと思っています。

好きな言葉

「明日は明日の風が吹く」です。
日々楽しいことばかりではありません。嫌なことや辛いことがあっても、いつまでも引きずっていては、パフォーマンスが低下します。真摯に受け止め、翌日元気に仕事ができるよう、持ち越さないようにしています。

休日の過ごし方

週末はゴルフ練習場で汗を流します。頻繁にコースに出ることはできませんし、上達できず逆にストレスが溜まることもありますが、運動不足の解消になっています。趣味を理解してくれる家族に感謝です。

部外活動での経験

ある支店に配属された際、近くにゴルフ好きの義父が住んでいたことをきっかけに、一時期お休みしていたゴルフを再開。義父から誘われてゴルフコンペに参加したところ、なんと、まさかのホールインワン達成!思いもよらない出来事に、ただでさえ悪いスコアがさらに悪くなりましたが、今でも忘れられない思い出です。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

融資に特化した金融機関であり、「小規模事業者支援」や「創業支援」を通じて地域に貢献し、たくさんの方々との出会いの中で、自分自身も成長していけると感じました。また、入庫前に出会った職員の方々が、政策金融に誇りを持って仕事をされていることに感銘を受け、自分もこの会社で働きたいと思い、日本公庫(国民生活事業)に入庫を決めました。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

政策金融機関ということもあり、堅くて真面目な人ばかりというイメージを持っていましたが、入庫してすぐにそのイメージは一変。もちろん仕事中は真面目ですが、気さくでユーモアのある先輩方に囲まれ、アットホームな職場で、すぐに馴染むことができました。

日本公庫の一番好きなところ

融資を通じて、多くの経営者や創業者、支援機関の方々と出会えることが一番の魅力です。そのような方々の熱量に触れることで、自分自身も元気をもらえます。また、現在よりさらにスキルアップして、少しでもお客さまや社会、地域経済のお役に立てるよう頑張らなければと刺激を受けています。

就職活動のエピソード

就職活動を始めた当初は「何となく」企業を選んでいました。当時はSNSなどがなく、得られる情報にも限りがあったので、リクルーターの方と会って、初めて日本公庫のことを詳しく知りました。リクルーターの方は、良いことばかりではなく、感じていることを率直に話してくださり、このような方が多くいる会社で働いてみたいと、日本公庫への興味・関心がどんどん募っていきました。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動を通じて、多くの企業の方々とお会いすることになると思いますが、その出会いのすべてが自分を成長させてくれる貴重な機会になります。自分自身だけでは分からなかった長所や短所に気づくきっかけを与えてくれたり、違った価値観が生まれることもあります。上手くいくことばかりではありませんが、そんな時は一足飛びに結果を求めず、今一度原点に立ち返り、気持ちをリセットして臨んでください。