資金ニーズを的確に把握し、最適な融資制度を提案する

現在の仕事内容

営業・融資審査業務を担当しています。営業・融資審査業務は、資金を必要としているお客さまに対して融資制度のご提案・融資審査を行う仕事です。日本公庫には政策に基づいてさまざまな融資制度があり、お客さまのご状況や資金の使い道に最も適した提案をしています。日本公庫ではコンサルティングにも力を入れており、経営課題の共有や外部の専門家への引き継ぎも行っています。また、税理士や商工会議所・商工会が支援している小規模事業者への金融支援のほか、民間金融機関と連携した協調融資も行っています。このように、さまざまな手法を活用し、小規模事業者の支援を行っています。

やりがいを感じる時

この仕事の面白さは、飲食店や商店などの身近な企業の経営者の方と関わることができる点にあると感じています。同じ業種でも商品・サービス内容は千差万別で、日々お客さまから学ばせていただいています。私たちが日々接するお客さまは小規模事業者が多く、これから創業される方も多くいらっしゃいます。そのような方々が日本経済を動かす原動力となっており、融資という形で支援できることに大きなやりがいを感じています。特に、創業の際に支援をさせていただいたお客さまが大きく成長しているのを見ると自身の励みにもなります。

思い出に残るエピソード

入庫3年目に、刺繍を実演で施した雑貨店の創業融資を担当したことです。面談時にお客さまから話を伺うと、この商売はイタリアで盛んであり、技術習得のために独学でイタリア語を身につけ、現地で修行をした経験をお持ちでした。お客さまの熱意に応えたいと思い、徐々に事業計画をブラッシュアップした結果、無事融資を実行することができました。融資後しばらくして、ニュースでそのお客さまを拝見し、ご連絡をしたところ、「あの時の融資のおかげで、今の私があります」と仰っていただきました。その言葉は、今でも私の宝物になっています。この経験を胸に、多くのお客さまを支援できるよう仕事に取り組んでいます。

将来の夢

お客さま一人ひとりへの支援を積み重ね、地域経済ひいては日本経済の発展に寄与することです。日本企業の99%以上は中小企業であり、そのうち約85%はさまざまな業種の小規模事業者が占めています。小規模事業者は日本経済そのものです。国民生活事業は小規模事業者支援の担い手として円滑な金融支援を行うという政策的役割を担っています。日本公庫は全国に152支店あり、地域ごとの産業にも特色があります。限られた地域だけではなく、日本全国という広いフィールドで活躍すべく自己研鑽に励み、日々業務を行っています。

ある一日

8:50 朝礼・課内ミーティング
当日のスケジュールやメールの確認
9:00 りん議書作成
10:00 お客さまとの面談
11:00 税理士事務所でクライアントの資金調達の相談を受ける
12:00 外出先で昼食
13:00 連携先金融機関を訪問
お客さまの協調融資について協議
14:30 帰社し、不在時の電話対応
15:30 事前準備
翌日以降お会いするお客さまとの面談に備えた準備
17:10 退社、同僚と夕食
19:00 帰宅

Personal Message File

学生時代

学生時代はクリケットというスポーツをしていました。クリケットは日本ではマイナー競技ですが、サッカーに次ぐ世界第二位の競技人口を持つスポーツです。大学から始めた競技でしたが、キャプテンとしてチームをまとめ、個人では大学生代表に選出されました。新しいことにチャレンジする姿勢が、今に生かされていると感じます。

周囲からみた自分

「いつも笑顔」と言われます。時には気分が浮き沈みすることもありますが、周囲に不快感を与えることがないようにと心がけています。特に意識している訳ではありませんが、お客さまからも親しみやすいという言葉をいただいたことがあり、継続していきたいと思っています。

好きな言葉

「成長は与えられるものではなく、自らの手で勝ち取るもの」です。
中学時代の野球部の監督に言われた言葉で、元々はアメリカの発明家の言葉だそうです。仕事でもプライベートでも大切にしている言葉です。

休日の過ごし方

体を動かすことが好きなので野球やクリケットなど、さまざまなスポーツをしています。最近は、ボルダリングを始めました。また、お酒を飲むことも好きで、友人と飲みに出かけています。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

政策金融機関であるため、当初はかなりお堅い職場ではないかという印象がありました。しかし、実際に働いてみると、職場の風通しはよく、柔和な方が多い印象です。大きな組織ですが、担当者としての意見を尊重してもらえる働きがいのある職場です。

部外活動での経験

学生時代から行っているクリケットの大会運営を行っていました。クリケットは日本では競技人口が少なく、専門の運営組織がないため、選手自らが運営を行う大会が多数あります。大会の企画から運営まで行ったことは、貴重な経験になっています。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

経済学部出身ということもあり、金融機関を中心に就職活動を行っていました。さまざまな企業説明会に参加するなかで、創業融資に携わりたいと思うようになりました。創業融資については日本公庫(国民生活事業)が第一人者であるため志望しました。

日本公庫の一番好きなところ

創業支援を通じて、起業家の夢の実現のサポートができるところです。学生時代の友人が起業をしたこともあり、起業家と身近に接していました。無知であった私は、その友人に何もサポートができなかったこともあり、創業支援に携われるこの環境に強く魅力を感じています。

就職活動のエピソード

部活動やアルバイトで忙しく、十分に時間が取れない中での就職活動だったため、一日に複数社まわっていました。多い日は一日に面接が4件入っていたこともあり、今思うともっと余裕を持ったスケジュール管理をすべきだったと反省しています。今となってはいい思い出となっています。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動は長いようであっという間に過ぎていきます。「自分が何をしたいのか」などの自己分析は、本格的に就職活動が始まる前までにしておくべきです。自身の軸となるものを持つことで、慌てることなく就職活動に臨めるのではないかと思います。