海外展開する中小企業向け融資の推進と国際協力を行う

現在の仕事内容

日本公庫と聞いて、海外分野の取組みについてあまりイメージが湧かない方も多いと思います。近年、販路を海外市場に見出すなど、輸出や生産委託といった形で海外展開する小企業の方が増加しています。そのような海外展開を進める小企業向け融資の推進を図っているのが私の所属部署の業務の柱の一つです。もう一つの柱は、日本公庫の前身である国民生活金融公庫時代から続く、開発途上国を対象とした小企業金融分野での国際協力です。たとえば、財務省などの要請に基づいて、ラオスやミャンマーの銀行スタッフに対するセミナーを現地で実施し、政策金融機関として長年蓄積した融資審査方法などをレクチャーしています。

やりがいを感じる時

実は、同僚からも私が携わっている業務について、海外畑として異色と思われることが少なくありません。しかし、そのことこそが私にとってやりがいにつながっており、日々頑張る原動力になっています。どのような企画に取り組めば日本公庫の職員が海外展開支援を推進しやすくなり、ひいては、海外展開企業のお役に立てるかといったことを常に考えています。また、国際協力の業務では、開発途上国の政府や金融機関関係者の方と接する機会も多いのですが、セミナーを通じて公庫の小企業支援の取組みに共感していただき、感謝の言葉をかけていただいた時、微力ながらもお役に立てたことを嬉しく感じます。

思い出に残るエピソード

入庫6年目、盛岡支店で営業を担当していた際に、連携している税理士事務所の担当の方から創業を希望するお客さまの相談にぜひ乗ってあげてほしいと連絡がありました。早速、手続きを進め、無事に融資も決まりましたが、最後にお客さまからこんな言葉をかけていただいたことが今でも印象深く残っています。「初めての融資の手続きでとても不安に感じていたけれども、税理士事務所の担当者に日下部さんであれば何も心配いりませんよと言われ、実際にとても安心して手続きを進めることができました」。起業家の第一歩を後押しできたこと、また税理士事務所から信頼して任せていただいたことがとても自信につながりました。

将来の夢

将来は、海外展開支援のスペシャリストになりたいと思っています。人口減少による国内の市場規模の縮小が懸念される中で、海外に新たな販路を見出そうとする小企業は今後もますます増えていくと考えられます。なかには、さまざまな不安を抱えながらも海外に進出していく企業も多いと思いますが、海外展開支援の旗振り役となり、資金面で海外展開企業を強力にサポートしていきたいと思います。

ある一日

6:10 起床、通勤
電車の中で、海外展開や国際情勢に関する新聞記事をチェック。業務に関わるものも多く、情報収集が欠かせません
8:40 出社
メールのチェックをしつつ、今日のスケジュールを確認。前日にやり残したことと合わせて仕事の段取りを考えます。また、各案件の進捗状況などの情報をグループ内で共有します
9:00 国際協力機関との打合せ
アフリカ諸国から来日する研修生への講義内容について打合せ。月に1~2回は、外国からの研修生を受け入れます
10:00 講義資料作成
打合せを経て、次回の講義資料を英語で作成。日本の小企業金融の概要や、日本公庫の融資審査ノウハウについて、海外の方に分かりやすい資料となるように工夫します
11:30 支店からの照会対応
支店から、タイの飲食店市場の動向について教えてほしいと連絡あり。ジェトロや日本公庫のバンコク事務所と連携をして情報収集を行い、支店に還元します
12:30 昼食
同僚と近くのレストランでランチ。いつもは社内の食堂ですが、たまには気分転換も兼ねてお店を開拓しに出かけます
14:00 上司への資料説明
午前中に作成した講義資料を、上司に報告します。また、来月のミャンマーでのセミナーや今後の海外出張の予定などについて打合せを行います
15:30 連携部署との打合せ
他事業の連携部署と定例ミーティング。今日の議題は、海外商談会や国内の海外展開支援イベントの参加について。密なコミュニケーションが大切です
16:30 グループでの打合せ
輸出に取り組む小企業を紹介するパンフレット「海外展開事例集」の作成について打合せ。レイアウトや取材先へのヒアリング内容などについて、提案しました
17:10 退社
明日やるべきことを確認し、机の整頓をして退社
18:30 夕食
同僚や友人と待ち合わせて夕食を食べて帰ることもありますが、健康のためになるべく自炊するようにしています
23:30 就寝

Personal Message File

学生時代

高校時代は弓道に打ち込み、集中力やコツコツ地道に取り組むことの重要さを学ぶことができたと思っています。また、大学時代は有機野菜を栽培するサークルに所属していました。それは今でも生活の中で食の大切さや料理をする楽しみに繋がっています。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

金融機関というだけでも固いイメージですが、政府系ということもあり、お役所体の組織なのかなというイメージでした。しかし、入庫してイメージは180度変わりました。政策金融機関として使命を持って、熱い気持ちで業務に取り組む先輩や上司に囲まれ、また当時新人である私の意見にも耳を傾けてもらえ、とても風通しのよい働きやすい職場だと思ったことを覚えています。

周囲からみた自分

昔から、周りからは素直で裏表がないと言われることが多いです。処世術としては、あまりよくないかもしれませんが、両親から「人に誠実でありなさい」と言われながら育ち、また自分でもいつもそのようにありたいと思っています。

職場の雰囲気

私の所属するグループには直属の上司が1人と、私以外に職員が3人います。進行している仕事や懸案事項など、全員で話し合い、助け合いながら、毎日業務を行っています。和気あいあいとしていてとてもアットホームな雰囲気で、忙しい時も力を合わせて一緒に取組み、同志のように感じています。

好きな言葉

「明日死ぬかのように生きなさい、永遠に生きるかのように学びなさい」大学時代の恩師に喝を入れられた時の言葉です。忙しさであっという間に日々が過ぎていくことも多いのですが、自分を律するためにもこの言葉を思い出し、メリハリをつけるようにしています。

尊敬する上司とエピソード

入庫して、最初に配属となった当時の渋谷支店長です。日ごろから、口グセのように言っていたのが「私たちは、上司や会社のために仕事をしているのではなく、お客さまのために仕事をしているということを常に考えながら行動するべきだ。当たり前のことだが、当たり前のことほどできないことがあるので常に意識しなければならない。」という言葉です。時は経ちましたが、その言葉の重みが変わることはありません。

休日の過ごし方

休日には友人と美味しいものを食べに行ったり近況報告をしたり、最近は姪っ子に会いに行き、一緒に遊ぶ中で癒され、エネルギーをもらっています。それ以外は家でゆっくり過ごし、読書をしたり音楽を聴いたりしながらリラックスすることが多いです。

就職活動のエピソード

就職活動を始めたばかりの頃は、周りの情報に流されたり、そのなかで自分探しをしてしまったり、迷走する時期もありましたが、途中から自分にしかできないアピールをしていこうと心に決め、自分は自分と割り切るようになりました。以降は、面接などを通じてありのままの自分をアピールできるようになったと思います。

日本公庫(国民生活事業)を選んだ理由

大学生時代、一時期公務員になることを考えていたこともあり、就職先も自然と公的な役割を担う企業を中心に就職活動をしていました。その中で、日本公庫の存在を知り、特に小企業金融の分野で、民間金融機関が支援することが難しい企業に支援するという大きな役割に惹かれ、就職を決めました。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動は周囲と自分を比べてしまったり、自分をよく見せようと焦ってしまったり、思う通りにいかないことも多いと思います。ただ、私がいま当時のことを思い返すと、自分がそれまでやってきたことを振り返り、自分と正面から向き合う貴重な時間であったと言えます。辛く苦しいと思うこともあるかもしれませんが、ぜひ悔いのないように走り切ってください。