中小企業事業

尊敬する先輩・上司

上司や先輩の手厚いサポートを受けながら、中小企業の融資業務を担当しています。

Chapter
01

人を育てる企業風土と制度

若手職員を育てる企業風土や制度を教えてください。

山吹
中小企業事業にはチューター制度というものがあります。私の場合、入庫1年目の時は15年目の先輩がチューターとして隣の席にいて、業務知識はもとより、お客さまとの接し方や仕事への取り組み姿勢まで、必要なことを手厚く教えてくださいました。2年目からは融資課に配属になり、上司やチューターにサポートしていただきながら、複数のお客さまを担当して融資業務を行っています。
中島
日本公庫では、さまざまな手法を用いて、お客さまの経営課題の解決支援を行っているのですが、その一つに決算書を分析してフィードバックする「財務診断」があります。山吹さんが融資課に配属されたときは、一緒に財務診断を持って担当のお客さまのところへ挨拶にいき、まず山吹さんの存在を知ってもらうところからスタートしました。今では一人で積極的にお客さまのところへ訪問しています。
山吹
国の施策に基づいたさまざまな制度があるので、どの制度がお客さまに最善なのかなど、提案内容については事前に上司やチューターに相談することが多いですね。このような現場でのOJT研修の他にも融資業務研修や、メンター制度、通信教育などがあり、若手職員の教育環境やフォロー体制はとても充実しています。
Chapter
02

先輩・上司から学んできたこと

先輩・上司から学んだこと、印象に残るエピソードをお話しください。

山吹
これまでの融資業務のなかで、もっとも達成感があったのは、渋谷区にあるお菓子屋さんへの無担保融資を実行できたことです。お客さまの事務所に訪問した際、経営者の方から店舗を縮小かつリニューアルして、収益力を高めたいというお話が出たので、その案件を持ち帰り、すぐに中島課長に相談しました。
中島
山吹さんは会社の部門別採算の分析を行ったうえで収支の見通しを作成し、そのお客さまに合致する制度を調べて、融資の可否判断について自分なりの考えをもつことができました。さらに休日には、顧客として店舗に出向き、実際にお店の雰囲気を感じたり、お菓子を購入して食べてみたりしたんだよね。その報告を聞いたときは、成長を実感して嬉しかったですね。日頃から「お客さまのことを知りたいという好奇心が大切」と言っているのですが、それが実践できるようになってきたなと。
山吹
中島課長は知識量もすごいのですが、レスポンスが速いところも、とても尊敬しています。ある経営者の方から融資相談があったとき、日本公庫には当てはまる制度がなく、お断りせざるを得ませんでした。それなのにその方は、「早く回答してくれてありがとう。おかげで他の手段を考えることができます」とお礼をおっしゃいました。ご期待に添えなくても誠意をもって対応することで、お客さまのためにできることがあるのだと驚き、私も課長のように、お客さまの立場に立ったスピーディな対応を目指していきたいと思いました。
Chapter
03

自分なりのスタイルを持つ

今後取り組んでみたいこと、挑戦してみたいことはありますか。

山吹
日本公庫にはさまざまな融資制度がありますが、全てを把握してお客さまに最適な提案をすることは簡単なことではありません。今後は知識と経験を身につけ、多様なニーズに対応できる職員になりたいと思っています。そのためにも、上司や先輩から教わったことはノートにメモを残し、理解しきれなかったところは繰り返し質問して、一つひとつ自分のものにすることを意識しています。

山吹さんに期待していること、アドバイスなどがあればお願いします。

中島
経験豊富な経営者の方を相手に対話をし、事業に必要な資金や情報を提供するということは、政策金融や業界の知識も必要なので、一朝一夕にできるものではありません。ですが、「お客さまにとって一番必要なものは何か」という考え方に立てば、解決の糸口を見つけることができます。今はトライ&エラーを繰り返しながら、融資担当者としての基礎を身につける期間です。失敗しても上司や先輩が必ずフォローしてくれるので、持ち前の粘り強さと身につけた好奇心で、頑張って欲しいですね。とても期待しています。