地域総合職

若手職員が感じた日本公庫

ある先輩職員が金融危機の際に担当していた企業の社長と8年ぶりに再会するところに偶然居合わせたのですが、その社長は職員の顔を見るなり涙していました。当時あと一歩で倒産という状況下で融資をしてくれて、本当に感謝していると話されていました。入庫理由でもあった「政府系金融だからこそ踏み込んだ支援ができる」ことを確認できて嬉しかった一方で、政府系であっても金融機関であるため、倒産リスクが高ければ支援できないという審査の厳しさを感じました。現在、その企業の業績は回復しているため、当時支援できたのはまさに担当者の目利き力によるものだったのだと思います。中小企業のために、熱意を持ちながらしっかりと努力して目利き力をつけることが重要である、と認識する貴重な機会になりました。

仕事をするうえで、心がけていること

「未来時制での対話」を心がけています。実績については毎年いただく財務情報から多くのことが分かりますし、知識の足りない部分は上司や先輩が教えてくれます。一方で、お客さまの最新の計画について知ることができるのは直接社長と対話する担当者だけです。当初は顧客ニーズの把握のしかたが分からず、お客さまとの距離が縮まりませんでしたが、今後の計画についてお話しいただくようにしてからはお金、情報、人、時間、計数管理、お客さまが求めているものが何かを理解することができるようになりつつあります。「今年は何がよくなったか」を中心に話されるお客さまにも「来年は何が変わるのか」を伺うようにしています。

お客さまと接して、学んだこと、感じたこと

大企業をもライバル視して上場を目指す成長企業、事業拡大より地域貢献を優先する地場有力企業、家族と従業員の生活を1番に考える同族企業、経営方針はさまざまですがそのどれにも尊敬すべき熱意を感じます。なかにはこの国に必要不可欠な産業ながら稼ぐことが難しい業界もあります。それでも取引先と従業員の生活を守るために強い意志を持って会社を経営する経営者の姿には感銘を受けました。多くの経営者が重圧と戦いながら働いています。コンサルティングと言うと聞こえはいいですが、まずは「尾髙さんは話の分かる人だから悩みを話してみよう、愚痴だけでも聞いてもらおう」と思っていただける人間関係を築けるようになることが当面の目標です。

Personal Message File

学生時代に打ち込んだこと

サークルではバンドを組んでベースを弾いていました。アルバイトは展示場やホールでイベントスタッフをしていました。医療・ビジネスから地域行事、サブカルチャーまでさまざまな現場を見るのが楽しくて、その感性は多様な業界に関わることのできる今の仕事にも通じるものがあります。

休日の過ごし方

映画を観ることが多いです。映画館が週1回程度、あとは動画配信やテレビなどで鑑賞します。鑑賞中は現実を忘れられるのが醍醐味です。

就職活動時に、興味のあった就職先は?

多様な業種と接点を持つことができる金融を志望していました。中でも利益を優先しない中立的な視点で業務に携われる政府系金融機関に魅力を感じていました。

就職活動中のみなさんへのアドバイス

就活は情報がすべてです。就活を始めた時は日本公庫の名前すら知らなかった職員は多いですし、私もその1人です。興味や目標も大事ですがまずは多くの業種・企業を見てください。そして社員の方と話す機会を大切にして、社風を感じてください。多くの社員と話すほど入社後のギャップを防げます。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由は?

他社にも素晴らしいリクルーターや面接官がいらっしゃいましたが、就職活動の中で接した職員全員と「一緒に働きたい」と思ったのは日本公庫だけでした。就活の型にとらわれず1人の対話する相手として見ていただけた覚えがあります。特に、中小企業事業は業務内容が興味と一致していたので入庫を決断しました。

自分を成長させてくれた言葉を教えてください。

「労力の割に周りが認めてくれることが、きっとあなたに向いていること」努力したのに評価してもらえないことがあるということはその逆もあるということに気付かされ、仕事や人生にポジティブになれた言葉です。

周囲からよく言われる自分は?

第一印象は穏やかで話しやすい、誰とでも仲よくできそう。いざ接してみると意外と冷めていて芯が固い部分もある。本人としては周りの意見に流されやすいと思っているのですがそうでもないらしいです。

将来の目標を教えてください。

熊本地震の際、福岡支店を始めとした九州各地の支店や本部の職員が熊本へ業務支援に向かいましたが、当時まだ経験が浅く戦力外だった私は、熊本の直接的な応援業務に携わることがなく、力不足を感じました。非常時に「尾髙さんを頼ってみよう」と思ってもらえるような職員になることが長期的な目標です。