農業の「担い手」を支援するために新規就農者向けの融資の普及・推進に取り組む

現在の仕事内容

大阪市の南部を担当する阿倍野支店で、融資課長をしています。融資課の主な業務は、(1)担当エリア内の中小企業の資金ニーズを把握し、決算書等の分析や社長との面談、工場視察などを行い、融資可否判断を行うこと、(2)お客さまとの対話のなかで把握した、様々な経営上の課題などに対して、公庫内に蓄積された情報等を活用しながら、解決策をお客さまと一緒に考えていくことです。そのなかで融資課長としての私の役割は、課の融資業務全体をマネジメントすることや融資のりん議決裁のほか、地域の金融機関との連携強化のため、各種勉強会なども企画・実行しています。また、3人の部下のキャリア形成・スキルアップ支援も大切な仕事です。

やりがいを感じる時

公庫業務は、まず経営者と対話することから始まります。日本全国の多岐にわたる業種の経営者の「考え」や「想い」を聴くことで、自分自身の人生観が広がります。また、顧客の業界事情や製品の生産工程を調べることで、実学面から社会を知ることができることに面白さを感じます。日本を支え、前向きに頑張っている中小企業に、政策性の高い制度融資を適用し、掛け値なしに親身に支援できることにやりがいを感じます。また、転勤でその企業の担当から外れても、一消費者の立場から顧客名を見ることも多く、全国どこにいても、自分が担当した顧客が頑張っている姿を実感できることも公庫業務の醍醐味と感じます。

思い出に残るエピソード

私が2店舗目の時に、業容拡大のため新本社兼工場を取得する計画を窓口相談で受けました。当時、その会社にとっては大型投資でした。社長から「まず、当社の製品を見て欲しい」といわれ、熱心に製品特性と販売計画の説明を受け、門外漢の私にも技術的な優位性が何となく理解できました。その製品は、日本公庫の取引先が悩んでいた品質管理上の課題解決につながるものでもあったので、自分なりに収支計画や製品特性(強み)をまとめ、融資実行できました。今でも時折、その企業の製品を工場で見ることがあり、その度に嬉しくなります。その経験から、難しく技術的に分からないことも、現場を見て肌で感じる重要性を常に認識しています。

将来の夢

「いい情報を発する者にいい情報が集まる」これは私の元上司の言葉です。私の当面の目標は融資業務を軸に、日本公庫の経営資源やネットワークを活用し、顧客によりカスタマイズした情報提供(発信)を行い、日本公庫のよさを感じてもらう、「公庫のファン」を増やしていくことです。そのためには、自分自身の情報発信力を高める必要があり、コンサルティング能力などのスキルアップが必要と感じています。また、地域金融機関と連携し、中小企業を支援して行く仕組みを構築したいです。理想としては、将来振り返ったときに、「公庫の仕事を通じて日本経済発展の一端を担った」と胸を張っていえるような仕事をしていきたいと思っています。

ある一日

6:00 起床
子供を保育園に送り、会社へ
8:50 出勤
当日のスケジュールの確認、メールのチェックや部下の業務日誌を確認
9:00 役席ミーティング
(管理職間の打ち合わせ)
業務進捗状況報告
10:00 外出
融資審査のため、A社を訪問し社長と面談。工場実査にて製造現場を確認
12:00 昼食
13:00 外出
融資審査のため、A社の取引銀行を訪問し、今後の支援方針についてヒアリング
15:00 帰店
A社の貸付りん議決裁
17:00 地域金融機関との勉強会に出席
19:00 退社
20:00 書店で書籍を購入し帰宅
22:00 自己啓発・読書
24:00 就寝

Personal Message File

学生時代

学生時代は何か一つに打ち込むといったことはなく、バスケットボール同好会、アルバイト(塾・飲食店)、ゼミ活動と幅広く活動していました。よくいわれていると思いますが、学生時代の財産はやはり「人」だと思います。社会人になると、何のしがらみもなく、率直に意見を言い合える友人のありがたみを感じます。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由

その当時、どこまで公庫業務を理解していたかは別として(笑)、日本の基盤を担う中小企業向け政府系金融機関として、民間金融機関ではなかなかできない長期・固定融資制度にて支援する姿勢に共感できたことです。また、最初のリクルーターが、バスケットボールリーグでよく対戦していた知り合いであり、運命を感じたこともその理由ですかね。

周囲からみた自分

時々「バランス感覚がよい」といわれることがあります。正直あまり意識したことはないのですが、裏を返せば「こだわりがない」なんてことかなと感じています。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

「融資や経営支援を通じて中小企業を支える」といった前向きなイメージのみでした。しかし、実際には社長の希望に沿えないケースもあり、希望に沿えないなりに次善策を考え、いかに企業支援につなげていくかを一緒に考えることも重要だと分かり、ある意味「泥臭い」部分も多い仕事だと感じています。日本公庫職員は、いい意味で「こだわり」を持った人が多く、教えたがりの人が多いように感じます。

好きな言葉

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」 何事も「想い」そして「行動」しなければ始まりません。気が進まないことでも第一歩を踏み出すために意識しています。努力してダメな時もありますが、それはその時で割り切っています。

就職活動のエピソード

いわゆる「就職氷河期」といわれる時代だったので、スケジュール・体力が許す限り、業界を問わず「セミナー」や「企業訪問」に参加していました。とある企業の採用担当者から「あなたのスーツ疲れているね」といわれ、確かにヘビーローテーションで回している状況だったので、その後、直ぐにリクルートスーツを1着追加した苦い記憶があります。身だしなみも重要です。

休日の過ごし方

スポーツ観戦や体を動かしています。現住所は「花園ラグビー場」が近いのでラグビー観戦にはまっています。また、全くの未経験ですが、今後も末永く付き合えるスポーツとして、テニススクールに通い始めました。休日はリフレッシュできる重要な時間です。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

まずは、自分の先入観にとらわれず、あらゆる業界や多くの企業を訪問してください。おそらく、今後の人生で短時間に訪問できる機会はありません。そして、ある程度自分の中での軸(方向性)が決まってきた段階では、「自分が実際に会社で働くこと」を強くイメージして、面接などで疑問点をぶつけてみてください。熱意が伝わると思います。