すぐに答えが出ない難題には何か行動してみることが大切

現在の仕事内容

現在、債権放棄などを伴うような重度な再生案件を中心に、支店等における事業再生のサポートを行うことが主な業務となっています。また、重度な再生案件は、国民生活事業・農林水産事業の案件を含めて中小企業事業で全て事務を行うこととなっており、支店等が円滑に事務を行うことができる企画を事業間で調整することも重要な業務の一つです。また、再生支援に係るノウハウを周知するため、社内研修の講師を行ったり、外部の再生支援機関との勉強会の企画などを行ったりしています。加えて、新たに再生支援に係る政策ができた場合などは、支店等における活用方法の検討を行っています。

やりがいを感じる時

支店等からの相談対応をした際に、感謝の言葉をいただけることにやりがいを感じます。事業再生における金融支援スキームは複雑なものが多く、支店等から意見や相談を受けることが多くあります。自分が伝えた意見が現場でのバンクミーティングなどを通じて、日本公庫の意見として対外的に発信されることになるため、責任は重大です。支店等としても困っているからこそ相談をしてきているのであり、的確にかつ素早く意見を伝えることを心がけています。

思い出に残るエピソード

これまで3事業が別々に行っていた重度な再生案件に係る事務を中小企業事業の支店等に集約化するプロジェクトに携わったことです。最初は何をどうすれば良いのか全くわからないところからのスタートでした。まずは、先に国民生活事業に集約化されている債権管理事務の集約プロセスを参考として検討項目の洗出しやスケジュールの策定から始め、毎日のように他事業の職員との打合せ・調整を行い、先輩や上司に助けられながら、何とか集約化を成し遂げることができたことを覚えています。この経験で学んだことは、暗中模索の状態でも何か行動しなければ何も始まらないということです。日々の業務でもすぐに答えが出ない難題にぶつかることもありますが、何か行動してみるということを心がけています。

将来の夢

業務の醍醐味は、中小企業の経営者の方々と直接対話をして、融資やさまざまな金融支援を通じて中小企業の成長や事業再生のお手伝いができることです。現在は、支店等のサポートが主な業務であり、直接、中小企業の方々とお話をする機会がありませんが、将来的には融資や事業再生の現場で、中小企業の成長や事業再生に少しでも貢献ができるようになれればと思っています。そのためにも、現在、従事している事業再生に関するものだけでなく、ベンチャー支援や海外展開などの専門知識や顧客提案に向けたプレゼン能力の向上など、多面的なスキルアップを図っていきたいと考えています。

ある一日

6:00 起床
自分の準備を整えた後、寝ている子どもたちを起こし、家族全員で朝食を食べます
8:50 出社
まずはメールチェックを行い、その場で返信できるものは返信します。その後、当日のスケジュールを確認し、仕事の優先順位を付けるなど、仕事の段取りを行います
9:30 支店等からの相談対応
再生支援協議会が策定した再生支援スキームへの意見を求められます。上司とも相談のうえ、日本公庫として、どのような方針を示すべきか助言します
11:00 資料作成
役員からの指示に基づき、事業再生に関する資料を作成します
12:00 昼食
おにぎりとコンビニサラダで軽く済ませます。年齢を重ねるごとに代謝が落ちているので、摂取カロリーは控えめに
13:30 上司と打合せ
午前中に作成した資料について上司と打合せを行います。上司の意見を踏まえて、資料の修正を行います
15:00 再生支援機関を訪問
再生支援機関を訪問し、今後の連携や勉強会の開催方法の打合せを行います
17:00 報告資料の作成
帰社後、再生支援機関との面談結果について、報告資料を作成します
19:00 退社
翌日のスケジュールを確認し、退社します
0:00 就寝

Personal Message File

学生時代

高校のサッカー部の友人と立ち上げたフットサルチームで県のリーグ戦に参加していました。リーグ戦に参加するために、参入戦を勝ち抜く必要があり、勉強もほどほどに練習に明け暮れたことは良い思い出です。その頃の仲間は、私の人生において、かけがえのないものとなっています。

周囲からみた自分

メリハリが利いていると言われることが多い気がします。確かに昔から興味があることには熱中できますが、興味がないことにはとことん無関心であり、周りの人は良く見ているなぁという印象です。

好きな言葉

「克己心」という言葉です。自分の欲を制しながら目標に向かって突き進む、強い気持ちや精神を表す言葉ですが、常に自分に足りないものと自覚しており、肝に銘じて行動しています。

休日の過ごし方

日中は、空手やサッカースクールの付き添いなど、二人の子どもと過ごすことが多いです。子どもが寝た後に録画したサッカー中継を見ることが楽しみとなっています。少しでもライブ感を出すために、自分が録画中継を見るまでは、スマホからの情報を遮断し試合結果を見ないようにすることが楽しむコツです(笑)。

社外活動での経験

子どもの小学校で父親が参加するPTA活動の一環で「おやじの会」というものに所属しています。主な活動内容は小学校のためのボランティアで、最初は妻に言われて渋々参加していたのですが、いざ参加してみると、同世代の父親と知り合うことができ、コロナ禍にありながらも、貴重なコミュニケーションの場となっています。

日本公庫(中小企業事業)を選んだ理由

アルバイト先の塾が立ち上げ間もない中小企業だったこともあり、就職活動を行うなかで中小企業の成長を手助けできるような仕事に興味を持ちました。日本公庫は、政府系金融機関ということで、自らの利益を追求することなく、真に中小企業のことを考えた仕事ができると感じたことが大きな決め手となりました。

日本公庫の第一印象と入庫後の印象

中小企業金融公庫(当時)という名前だけ見ると、最初は「真面目で堅い組織なんだろうな」という印象を持っていました。入庫してみると確かに真面目な人は多い印象です。一方、フランクな職員が多く、風通しも良いため、堅いという印象はなくなっています。

日本公庫の一番好きなところ

やはり日本公庫の利益を追求することなく、真に中小企業のことを考えて業務ができることだと思います。日々の業務を行っていても、日本公庫の利益についてではなく、中小企業にとってどんな利益があるかという観点から業務が行われていると感じます。

就職活動のエピソード

もともとは漠然と地方公務員を目指して、大学在学中に専門学校にも通っていましたが、ある時、父親から「社会勉強のためにも一般企業も見てみたら?」と言われました。それ以降、業界研究を始め、中小企業金融に興味を持ち、日本公庫に出会うことができました。父親は一番身近にいる社会人であることに気づき、その後の就職活動でも父親の意見を聞くことは多かったです。

就職活動をするみなさんへのメッセージ

就職活動期間中は、多くの企業の方々と出会い、色々な考えや意見に触れる機会が多くあることと思います。選考が上手く進まず辛い思いをされることもあるかと思いますが、この一つひとつの出会いが皆さんの今後の社会人生活においても貴重な財産となるはずです。ぜひ最後まで後悔のないよう就職活動を頑張ってください。