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ソーシャルビジネスのカタチ特定非営利活動法人 亘理いちごっこ
コミュニティ・カフェレストラン「散歩道」
ソーシャルビジネスの概要
- Mission(解決を目指す社会的課題)
- 東日本大震災からの復興に向けた、被災地内外の人と人をつなぐコミュニティの形成。
- Action(課題解決に向けた取組み)
- 「コミュニティ・カフェレストラン散歩道」「いちごっこお話聞き隊」「寺小屋いちごっこ」を3本の柱として、被災地でのコミュニティづくりや被災地の情報発信を実施。
- Performance(活動実績)
- コミュニティ・カフェレストランは、平成26年7月の新装開店後、毎月400~500人が利用し、被災地内外の人々の交流を促進。
亘理の主婦が形づくる復興の礎
カフェレストランで提供している定食とクラッシュ苺のパフェ
日本を襲った未曾有の災害。被災地である宮城県亘理町の一人の主婦が、東日本大震災の発生後、すぐに立ち上がった。炊き出し等を手伝っていた彼女は、避難所や仮設住宅等での食事に栄養の偏りがあると感じ、被災者やボランティアの人々に栄養のバランスが取れた温かい食事とコミュニティスペースを提供したいとの想いから、レストランを始めた。
その主婦こそ、NPO法人亘理いちごっこの馬場代表理事である。平成23年5月に活動を開始し、同年12月にはNPO法人を立ち上げ、震災からの復興に向けたコミュニティづくりを本格化してきた。
まず、「いちごっこお話聞き隊」を結成し、仮設住宅に全国から届いた支援物資を配りながら、地域の被災者たちがスタッフとなって丁寧に話を聞き、震災でつらかったことや今後の悩み、不安を共有してきた。
また、「ままサロン」と呼ぶ、被災地における子育て支援のサロンスペースも提供してきた。ボランティアの講師によるベビーマッサージの教室等が人気で、今後も料理教室やアロマ教室等を開催し、コミュニティを広げようとしている。
さらに、被災地外の支援者を中心に、被災地の子どもたちの学習支援を行う「寺子屋いちごっこ」を運営。資金・人材の不足で継続が難しい状況であったが、ぜひ続けて欲しいという地域の声を受けて、現在は、東北大学の学生の協力を得て、週3回の学習支援を行っている。