ソーシャルビジネスのカタチ特定非営利活動法人 さっぽろ福祉支援ネット あいなび

福祉移動支援事業に利用する車両

ソーシャルビジネスの概要

Mission(解決を目指す社会的課題)
高齢者や障がい者、病気を患う人々等、地域で暮らすすべての人々の、生きがいのある生活の実現や楽しく共生できる居場所づくり。
Action(課題解決に向けた取組み)
外出や生活に関する困難を抱えた人々への移送サービス、生活支援サービスの実施。また、地域交流の拠点となるサロン、多目的スペースを運営。
Performance(活動実績)
同法人の移送サービス、生活支援サービスの利用者は、延べ5,000人を超え、同法人が運営する地域交流サロンや多目的スペースでのイベント等には、延べ7,000人以上が参加(平成26年10月末現在)。

市の元救急隊員が一念発起

地域交流サロン「ふじのカフェ」&多目的スペース「あらいぶ」の朝市でのにぎわい

命を救うために一刻を争う救急の現場。札幌市消防局の救急隊員であった下川原理事長は、緊急を要しない事案が増え、本来の業務に支障をきたしていることに、いらだちを覚えていた。

また、高齢化社会が到来し、外出が困難な交通弱者が急増する中、高齢者や障がい者、病気を患う人等に対する、通院や旅行、買い物、社会参加等に向けた外出支援が急務とも感じていた。

こうした思いが募り、下川原理事長は、54歳の時に一念発起して独立。NPO法人さっぽろ福祉支援ネット あいなびを設立し、すべての人々が健やかに暮らせる地域社会づくりと、福祉の増進に寄与することを目指して事業を開始した。常勤のスタッフは、元公務員等、60〜70代の年金受給者が多く、自らが地域貢献できる場を求めて、同法人に集ったという。

救急隊員としての経験を活かして始めた福祉移動支援事業では、外出が困難な高齢者や障がい者、病気を患う人等へ、会員制の移送サービスを提供している。同法人は、8台の福祉車両を有しており、車いす・ストレッチャー対応車両もあるため、寝たきりの人にも対応可能であるなど、きめ細かなサービスが評価され、会員は現在、200人を超えている。

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