進出形態輸出
進出地域アメリカ、ドイツ、カナダ 等
業種・取扱商品ジーンズ、シャツ等のアパレル商品
オクハマ※から世界へ!
地域活性化にも取り組みながら、こだわりのジーンズカジュアル商品で海外販路を開拓中
※2026年1月に決定した、天竜区を含む浜松市の中山間地域の「愛称」
事業内容を教えてください。
ジーンズカジュアルなど、アメリカンヴィンテージレプリカ(1900年代初頭~60年代頃までのデザインや仕様を再現)の衣料品を中心に取り扱っています。私自身は衣料品について専門で学んだ経験はありませんが、元々ジーンズが好きで、今では商品のデザインも行っています。当社における転機の一つは、ブランドジーンズである「SAMURAI JEANS」の別注品(当社だけの特別仕様商品)を扱ったタイミングでした。これにより、全国のジーンズファンから問合せがあり、認知が広がったと思います。また、最近はオンライン販売も増えており、今では売上の4分の1をオンライン売上が占めています。

ジビエ商品の製造販売にも取り組まれていると伺いました。
当社の所在する浜松市天竜で捕獲された鹿、猪の革や脂を、レザー商品やクリーナーなどに活用しています。元々中山間地域である当地は鳥獣被害が問題となっていました。また、ジビエ料理を食べているときに皮が廃棄になっていると知り、「もったいない!」と思ったことがきっかけで、まずは自分で皮を鞣す(革として使えるよう加工)ところから開始した取組みです。「地域の課題を地域の特産品に変えていく」取組みを広げようと、今では「天竜ジビエフェス」というイベントも開催しています。
地域活性化にも繋がる素晴らしい取組みですね。こうした取組みも行うなか、海外展開を開始された経緯も教えていただけますか。
以前オーストラリアにワーキングホリデーで行ったことがあり、日本だけでなく海外にも商品をという思いはありました。特に海外向けという意識はありませんでしたが、SNSで商品を紹介していたところ海外の方から直接連絡があり、商品を発送したのが最初の輸出経験です。海外の方から連絡が来たことは「日本のジーンズが認められた」と感じとても嬉しかった半面、初めての国際発送で「商品が本当に届くのかな?」と不安だったことも覚えています。無事に商品が届いたと連絡が届いたときはとても安心しました。
海外展開が軌道に乗ったきっかけはなんでしょう。
きっかけの1つは「GARDENER(ガーデナー)」という一度活動を休止したブランドジーンズを引き継いだことです。1995年に誕生し、生産本数は1000本にも満たない幻のジーンズとして、レプリカジーンズマニアに強い印象を残した日本のブランドジーンズです。当時ブランドの主要メンバーの一人であった方にもう製作はしないのか聞いたところ、その方にもご協力いただき当社のオリジナルブランドとして再始動する形となりました。このジーンズは海外に熱心なファンが多く、このブランドを引継ぎ復活させるとリリースをしたところ、海外の方から「ずっと欲しかった」という反応を多くいただきました。また、ホームページを多言語表示や海外決済・配送に対応できるネットショップ構築サービスを活用してリニューアルしたところ、特に欧米のお客さまからの注文が増え、今ではオンライン販売の約3割が越境ECでの海外向け販売となっています。

海外展開において大変だったことはありますか。
最初は苦労も多かったです。海外のお客様とのやり取りは基本的にメールで行います。言語の壁は翻訳ソフトを活用して乗り越えましたが、日本と海外ではサイズ表記や採寸位置、基準が異なるというハードルもありました。そもそも返信内容が相手にとって失礼や非常識にあたらないかという不安もありながら、こうしたすり合わせを外国語で行うことは大変でした。ただ、今では生成AIを活用することで言語や表現の不安も減り、よりスムーズにやり取りができるようになったと感じます。
海外展開をはじめ、新しい取組みにも意欲的に挑戦されていらっしゃいます。大切にされている考え方や、原動力となっている想いを教えてください。
「まずはやってみる」ということを大切にしています。行動してはじめて、対応しなければならないことが分かってきます。想定外ももちろん起きますが、それも行動したから分かったことで、「じゃあどうすれば解決できるのか」と考えることができます。当社でいえば海外展開は手探りでしたが、海外の方に対し、希望されている商品を確実にお届けするというゴールに向かって、出てきた課題に一つ一つ対応しながら、試行錯誤を重ねて前に進めてきました。「やってみないとやることも明確にならない」ので、まずは一歩踏み出して、動きながら改善していく姿勢を大切にしています。
最後に、これから海外展開にチャレンジしてみたいという方へのメッセージをお願いします。
海外の方は、こちらが思っているよりも日本の商品に興味を持っていると実感しています。そのため、まずは商品を海外の方に見てもらえる機会を増やしていくことが大切だと思います。当社でもSNSや多言語対応のホームページがその役割を担ってきました。苦労もありますが、それも行動したからこそ見えてくるものです。まずはやってみるという姿勢で、ぜひチャレンジを前に進めてみてください!