「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の
活動を通して地域課題の発掘に貢献
SDGsゴール

SDGsゴール


第10回高校生ビジネスプラン・グランプリのプレゼンテーションのひとコマ

出張授業の様子。若者ならではのユニークなアイデア、地域資源の活用や地域の活性化、環境問題などのテーマが次々と飛び出します。
概 要
 日本公庫では、2013年度から「高校生ビジネスプラン・グランプリ」を開催。全国の高等学校・高等専門学校の学生が作成するビジネスプランを通して、地域資源の活用や地域の活性化、環境問題等の課題解決に向けた提言を行っています。
取組み内容
出張授業でビジネスプラン作成をサポート。学生自らが考えるよりよい地域社会の創造
 日本公庫は、高校生がビジネスプランを作成する過程を通じて、自ら未来を切り拓いていける力を養うことを目的として、2013年度から「高校生ビジネスプラン・グランプリ」を開催しています。この大会は、ビジネスとしての可能性を追求するだけでなく、環境問題をはじめとする様々な課題に対して、地域社会の一員として解決策を考えるプランが多く提案され、SDGsが目指す「誰一人取り残されない」社会の実現に貢献しています。日本公庫では、初めてビジネスプランを作成する学生のために、プラン作成のサポートを行う「出張授業」を行っています。この授業では、日本公庫職員が学校を訪問し、アイデアの発想法から、収支計画のつくり方などを分かりやすく指導し、学生の「主体的・対話的で深い学び」の実現を支援しています。
 多くのビジネスプランに共通していることは、学生たちが社会にある課題を「自分ごと」としてとらえ、時には周りの大人や地域を巻き込みながら課題解決に向けて真剣に取り組んでいることです。そうした取組みが学校の枠組みを越えて、地域社会を盛り上げる重要な役割を担うことになります。

第10回ビジネスプラン・グランプリでは、途上国の貧困問題解決に挑むプランが、
グランプリの栄誉に
2022年度の「第10回高校生ビジネスプラン・グランプリ」は4,996件の応募があり、2023年1月8日に開催した最終審査会では、東京都立晴海総合高等学校の本嶋向日葵さんの「途上国の貧困を日本の知恵で救え冷蔵庫プロジェクトJAPAN」(途上国の貧困層の女性等に冷蔵庫と少額の仕入資金を貸与し、ドリンク販売に特化した小規模ストアの開業・運営をサポートするプラン)がグランプリの栄誉に輝いています。
成果・効果
など
 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」はこれまで延べ5万人以上の応募があり、ビジネスプランの作成を通して、SDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」に貢献しています。また、グランプリへの参加を契機に起業の道を選択し急成長を遂げたスタートアップ企業も見られ、ゴール8「働きがいも経済成長も」に更なる貢献が期待されます。