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日本公庫総研レポート

日本公庫総研レポート10-3

日本公庫総研レポート『航空機産業における部品供給構造と参入環境の実態 ~ 機体・エンジンから個別部品分野に至るサプライヤーの実像 ~』について

日本政策金融公庫 総合研究所では、日本公庫総研レポート「航空機産業における部品供給構造と参入環境の実態」を発行しました。

航空機産業は、新興国での旅客貨物量の増大や老朽機の更新期の到来などによる新型機需要増を背景として、中長期的に順調な成長が見込まれています。また、一機当たりの部品点数は約300万点にのぼり、極めて裾野が広い産業でもあることから、同産業に対しては、国内部品メーカーにとってのビジネスチャンス、新規参入への期待も高まっています。

本レポートは、同産業を担う先進的企業に対して詳細なインタビュー調査を行い、これまであまり知られていなかった航空機部品供給の実際の仕組みや、新規参入環境の実態などを明らかにしたものです。本レポートの概要は以下のとおりです。

1.航空機部品の供給構造と取引態様

航空機産業における部品の供給構造は、当業界特有の高い安全性への要求に基づく特徴的な取引態様となっています。同産業の取引態様は、同じ輸送機械の自動車産業などと比べても極めて独特なものとなっており、具体的には次のような例があげられます。

① 開発段階の試作は、長期にわたり頻繁で柔軟な試行錯誤が行われる半面、量産を開始する段階では、一切の工程が凍結(自由に変更できなくなること。“フリーズ”と称する。)され、以降、生産性向上のための改良であっても禁止される。

② 航空機部品の取引では、単なるコスト重視の刹那的関係ではなく、安全・信頼を求める長期安定的関係が重視され、部品供給体制全体の維持を考慮した生産量の配分や新機種開発情報の伝達が行われている。

2.航空機産業への新規参入のポイント

航空機産業には、高い安全性への要求に基づいて、厳格な品質管理の認証取得や新機種開発面での需要の波など独特の参入障壁が存在します。既に参入に成功した企業を詳細に分析した結果、新規参入のポイントとして、次の4つの点があげられます。

① 航空機業界における需要の波(特に新機種開発)を捉えた参入活動

② 適切なタイミングを逃さない事前の備えと先行投資

③ タイミングに関わらず売り込める新技術や特殊技術の獲得

④ 既参入企業との連携や協力企業への加入

お問い合わせ先

日本政策金融公庫 総合研究所 中小企業研究グループ(担当:海上(うなかみ))
電話(03)3270-6070

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