TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 中小公庫レポート『中小工作機械メーカーのものづくりとマーケット戦略~特化戦略を支える中小メーカーのものづくり~』について
中小公庫総合研究所は、中小公庫レポート『中小工作機械メーカーのものづくりとマーケット戦略~特化戦略を支える中小メーカーのものづくり~』を発行した。
本レポートでは、インタビュー調査等によって、中小工作機械メーカーのマーケット戦略とその戦略を支えるものづくりの要素を明らかにし、中小工作機械メーカーの今後の方向性を提示している。
本レポートの構成は以下の通りである。
1.工作機械製造業の概況
工作機械製造業の特徴は、(1)出荷額の変動が激しいこと、(2)事業所数が減少していること、(3)海外比率が高まっていること、(4)出荷額に占める中小企業のプレゼンスが建設機械や自動車部品に比べて高いこと等があげられる。
2.中小工作機械メーカーのマーケット戦略とものづくり
<マーケット戦略>
中小工作機械メーカーは、特定の機種や特定の機能に生産を特化し、大手メーカーの参入しづらい市場で事業展開している。これにより、大手メーカーと限定的な競争関係をつくりだしている。こうした特化戦略が中小工作機械メーカーのマーケット戦略の特徴である。
加えて、顧客ニーズに対応するカスタマイズによって、大手では対応しきれないニーズを取り込んでいる。こうしたカスタマイズの対応力の高さも、中小メーカーの大きな強みである。
<特化戦略を支えるもの>
中小メーカーは、(1)購入品をフレキシブルに活用、(2)「部材」の調達で強みを発揮、(3)擦り合せ型のアウトソーシングを活用、(4)コア生産機能に特化、(5)特化したものづくり技術・技能を保有、(6)メンテナンスコストの低減、という手法をとることにより、特化戦略、カスタマイズを強みとする差別化を実現している。
3.中小工作機械メーカーの課題と今後の方向性
中小工作機械メーカーのマーケット戦略における今後の方向性は次の3つがある。
(1) 海外市場での販売拡大
海外市場で販売を拡大させ、国内需要急減に備える。
(2) 需要変動への対応
地理的にマーケットを分散させる、
高度な技術が必要なもの、緊急性の高いもの等に生産を特化、
適正な事業規模の見極めと安定した運転資金の確保。
(3) アライアンスの展開
同業とのアライアンスによって、相互に強みのある海外の販売エリア、機種を補完し合う、
工作機械メーカーだけでは提供しきれない加工ノウハウ等を工具メーカー等と補完し合う。