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中小公庫レポート08-05

中小公庫レポート「地域活性化に向けた地域金融機関の多様な取組み」について

 中小公庫総合研究所は、今般、中小公庫レポート「地域活性化に向けた地域金融機関の多様な取組み」を発行した。
  地域金融機関は、金融サービスだけでなく、地域活性化に向けた積極的な役割の発揮を期待されており、こうした期待に応えるように、地域活性化に向けた取組みを積極化させる地域金融機関が現れている。
  本レポートは、地域活性化に向けて取組む8つの地域金融機関の事例を観察することで、地域活性化に向けた取組みの方向性や、活性化のヒントを得ることを目的としたものである。

  • 1. 地域の多様な課題と地域金融機関の取組みの着眼点

    地域活性化に向けた課題として、1地域の人口減少による地域産業の活力低下、2地域の活力発揮の基盤となるベき企業間ネットワークの不足、地域が一体となった環境保全活動の必要性、4経営革新等の障壁となる事業資金の不足の4つを採り上げ、それらに向けての地域金融機関の取組みに着目した。
  • 2. 地域活性化に向けた地域金融機関ならではの取組み

    地域金融機関は、自らの支店網で集めた情報等を基に、地域活性化の主役たる企業や住民、大学や行政機関等を結びつけて、主体の取組みの効果を高めたり、連携を促進する機能を担っている。この、情報の仲介役の機能を、本レポートでは「情報のハブ機能」と称した。この機能には、次の3つの特徴が見られる。

    1地域資源の活用に関する情報を仲介している(例:海洋資源の活用)

    2地域への波及効果が期待できる情報を仲介している (例:地域内の企業同士の連携促進)

    3情報を結びつける対象や情報の内容に応じて、仲介手法に違いがある (例:イベント形式の商談会と、個別のコーディネートの使い分け)

    地域金融機関は、地域の情報のハブ機能を担うことで、地域活性化に次の3つの役割を果たしている。

    1地域活性化を図る主体同士を補完して、相乗的に地域における支援の充実を高めている。

    2中小企業から新事業創出への前向きな姿勢を引き出して、地域活性化につながる取組みを地域に広げるきっかけをつくっている。

    3情報のハブ機能を広域に発揮することで、中小企業にとって地域外のシーズへの立地的なアクセス上の制約を縮小させ、さらなる飛躍のチャンスを提供している。