TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 中小公庫レポート『中小自動車部品サプライヤーによるグローバル供給体制の構築~アジア市場を中心としたケーススタディ~』について
中小公庫総合研究所は、中小公庫レポート『中小自動車部品サプライヤーによるグローバル供給体制の構築~アジア市場を中心としたケーススタディ~』を発行した。
本レポートでは、インタビュー調査等によって、アジア市場を中心にグローバルな供給体制を構築している中小部品サプライヤーの生産体制や供給先、取引慣行の特徴を明らかにするとともに、中小部品サプライヤーの今後の展望を提示している。
要旨は以下のとおり。
1.中小自動車部品サプライヤーのグローバル供給体制の特徴
中小自動車部品サプライヤーのグローバル供給体制を3タイプ<注>に分類すると、(1)生産体制、(2)供給先、(3)供給先との取引慣行にそれぞれ特徴がみられる。その主なものは以下の通り。
(1)生産体制
タイプⅠ「輸出型」では、日本国内における高人件費等のハンデを克服するため、他社にはまねできない独自技術を開発することにより、圧倒的な低コスト生産体制を構築し、競争力を獲得している事例がみられる。
タイプⅢ「現地生産型」では、現地生産の対象とするものは、生産に多くの人手がかかる部品等である。一方、①コア技術を用いた部品や、日本で生産したほうがコストメリットの高い部品等を国内で継続生産する等、現地拠点と日本国内拠点とで製品間又は工程間での分業を実施している事例や、②原材料や設備の調達において、供給先や生産工程等に応じて現地調達を積極的に活用し、コスト低減を実現している事例等がみられる。
(2)供給先
新規先開拓の結果、欧米系大手部品メーカーの各国拠点への供給に成功した事例がみられる。ただし、欧米系との取引では、日系同士では想定できないようなリスクもあり得る。
また、進出先において、日本国内では取引実績のなかった完成車メーカーとの直接取引に成功した中小自動車部品サプライヤーの事例もみられる。
2.中小自動車部品サプライヤーの今後の展望
海外進出による供給体制構築のポイントは、以下の4点である。