TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 中小公庫レポート『中小情報サービス産業の実態と今後の方向性』について

中小公庫レポート08-2

中小公庫レポート『中小情報サービス産業の実態と今後の方向性』について

中小公庫総合研究所は、中小情報サービス業者の事業の実態を明らかにした『中小情報サービス産業の実態と今後の方向性』を発行した。
これは、取引構造や人材確保・育成の取組み等に着目して、インタビューによる事例調査を行うことで、実態把握を試みるとともに、それらの企業の強みをいくつかの戦略タイプとしてまとめたものである。

本レポートの構成は以下の通りである。

1.情報サービス業の動向と中小企業の位置づけ
情報サービス業においては、企業数の多くを中小企業が占める一方、売上高をみると、中小企業のプレゼンスが中長期的に低下傾向にある。また、情報サービス業に総じてみられる特徴として、①人材不足とそのスキル向上が課題となっていること、②立地特性をみると、需要が集中する東京23区等の大都市に集積していること、③資金調達面をみると、他業種に比べ企業あたりの借入額が小さいことが挙げられる。

2.事例にみる中小情報サービス業者の事業実態
主として「事業展開」、「取引構造」、「人材確保・育成」、「立地特性」及び「資金調達」の観点から、中小情報サービス業者15社及び大企業1社に対して実施したインタビュー調査結果を示した。

3.インタビュー結果から見た中小情報サービス業者の事業実態
事例企業にみられる特徴を次のように整理した。それは、①中小事業者による新事業進出の志向、②多層的な取引構造の変化、③安定継続的な取引がみられること、④人材確保・育成のための取組み、⑤立地場所の選定の要素、などである。

4.中小情報サービス業者の事業展開の方向性
事例企業にみられる「強み」に着目して、事例企業の戦略タイプを「先端的技術力の発揮」、「開発効率の追求」、「専門的ソリューションの提供」、「新市場の開拓」の4つに分類し、その戦略の具体的内容を分析した。

これら戦略の中核的な要素は、人的資源の獲得と向上である。その取組には、多様な方法をとり得る一方、人材流出を避けるためには、事例企業共通の取組みがあることを示した。