TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 中小公庫レポート「米国銀行の中小企業向け融資戦略の実態~リレーションシップ・バンキングを活用した融資現場の視点から~」について
近時の金融環境の変化と金融技術の進展により、企業の財務数値を基礎に定量的・機械的審査を行うスコアリング融資や、そこから算出される一定のデフォルト率を所与のものと割り切った簡易・迅速・画一的なポートフォリオ融資が普及、高度化している。
しかしながら、貸付先との密接な関係の構築により、情報の非対称性から来るリスクを最小限に抑えるリレーションシップ・バンキングの重要性は、依然変わるものではない。
こうした融資手法は、いずれも米国で先駆的に発達したものであり、わが国金融機関においても積極的に導入され、中小企業金融に対して多大な影響を与えてきた。
本レポートは、これら多様な融資手法を用いながら発達してきた米国銀行の中小企業向け融資戦略を探るとともに、特に、銀行規模の大小を問わず重要視されているリレーションシップ・バンキングの実態に着眼して調査したものである。
本レポートの構成は以下のとおりである。
第1章 米国の中小企業金融の概況
1. 米国銀行の特徴
(1) わが国に比べ平均的規模が小さい米国銀行
(2) 規模に関係なく非金利収入の割合が高い米国銀行
2. 中小企業金融の概況
(1) 「一行取引」が基本である米国の中小企業金融
(2) 銀行規模による棲み分けがなされている米国中小企業金融
3. 米国の中小企業金融、米国銀行の最近の動向
(1) 再編統合が進む米国銀行
(2) 大手銀行の中小企業向け融資シェアが拡大
4. まとめ
第2章 リレーションシップ・バンキングとは
1. リレーションシップ・バンキングの考え方
(1) リレーションシップ・バンキングとは
(2) リレーションシップ・バンキングのメリット
(3) リレーションシップ・バンキングのコスト
2. リレーションシップ・バンキングとトランザクション・バンキング
(1) トランザクション・バンキングとは
(2) バンキング手法と金融機関の組織
3. まとめ
第3章 米国銀行における中小企業取引実態
1. 米国実態調査の仮説・概要
2. 大手銀行の中小企業との取引実態
(1) 貸付先企業規模別の対応方針
(2) クレジット・スコアリング融資による小企業市場への積極的な展開
(3) 中小企業融資の営業・審査体制
(4) 中小企業融資の与信判断、審査のポイント
3. 中小銀行の中小企業戦略
(1) 貸付先企業規模別の対応方針
(2) 営業と審査の一体化
(3) 与信判断、審査のポイントと顧客とのリレーションシップ
(4) 中小銀行における限定的なクレジット・スコアの活用
(5) 中小企業とのリレーションシップ戦略
4. 中堅銀行の中小企業戦略
(1) 企業規模別の対応方針
(2) 現場に権限がある銀行、明確に分離している銀行
(3) 与信判断、審査のポイント
(4) 顧客とのリレーションシップ構築
第4章 政策金融の戦略的な活用
1. リレーションシップ・バンキングにSBAの7(a)保証を活用している事例
2. 企業の立上げ・成長期に戦略的に政策金融を活用した事例
3. SBA Expressとクレジット・スコアリング融資
4. 地域独自の支援プログラム(ミネアポリス市、カリフォルニア州NPOの例)
第5章 米国銀行における中小企業向け戦略
1. 米国におけるリレーションシップ・バンキングの実態
2. 米国銀行における営業・審査の体制、ポイント
3. 政策金融を活用したリレーションシップの構築
4. 銀行規模による中小企業向け戦略の比較
5. 米国銀行における中小企業向け戦略の方向性(まとめ)
参考資料(インタビューメモ)