TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 「欧米先進国における中小企業向け政策金融の民業補完について(スペイン~間接融資の課題と保証制度の工夫~」
中小公庫総合研究所では、直接融資、間接融資及び再保証など多様な手法が展開されているスペインの中小企業政策金融制度を調査・分析し、取りまとめた。
スペインの政策金融は、民間金融機関を介在させる間接融資、リスクが高い一方で高い成長が見込まれる企業への直接融資、そして非営利の民間保証機関による保証業務を補完するための再保証によって構成されている。
間接融資は、低利な資金で中小企業の設備投資を促し、民間金融機関との協調融資によって民業を補完している。しかし、融資のリスクは民間金融機関が負うため、民間金融機関は貸倒れリスクの低い優良先への融資を志向するという問題が指摘されている。
再保証は、政策金融機関が保証機関からの再保証料を徴求していないため、構造的に発生する損失を国が負担する仕組みとなっている。ただし、平均35%と低い再保証割合と民間保証機関の代位弁済の多寡に基づいて、再保証の限度額が保証機関ごとに設定されているなど、民間への規律づけを意識した設計となっている。
本レポートの構成は以下のとおりである。
1.中小企業の概要と資金調達環境
1)スペインの概要
2)中小企業の概要
3)中小企業の資金調達
4)中小企業を取り巻く金融市場
2.中小企業向け政策金融
1)中小企業向け政策金融の全体像
2)政策金融の残高、規模
3)主要な政策金融機関
3.保証制度の仕組み
1)保証制度の概要
2)相互保証制度
3)再保証制度
4.政策金融に対する意見、評価
1)民間金融機関からの意見、評価
2)中小企業からの意見、評価
3)CESGAR(相互保証協会連合会)からの意見、評価
5.政策金融の民業補完
1)ICO(スペイン金融公庫)
2)ENISA(技術革新会社)
3)CERSA(再保証会社)
参考文献一覧