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中小公庫レポート04-9

「『地域中小企業の現状と展望』シリーズ 第5編 地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(北関東・京滋地域編)」について

 中小公庫総合研究所では、『地域中小企業の現状と展望』シリーズの第5編として、「地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(北関東・京滋地域編)」というテーマでレポートを取りまとめた。なお、本レポートは、財団法人中小企業総合研究機構への委託調査によるものである。

 本レポートでは、北関東(群馬・栃木)・京滋(京都・滋賀)地域を対象とし、①当該地域の経済・産業の現況、課題と「地域資源」の特徴について概括し、②「地域資源」を活用して経営革新等に取り組み地域経済の活性化に貢献している中小企業15社の事例を採り上げて分析し、③中小企業の地域資源活用戦略について考察している。
 「中小企業の地域資源活用戦略」については、次の点が指摘される。

(1)企業の発展段階によって地域資源の活用が異なる。

  • ① 創業期: コア事業の形成、経営資源の確保、ネットワーク構築等事業化や事業基盤形成に必要な外部資源活用が主体
  • ② 拡大期: 事業基盤やコア技術の高度化、進化のための外部資源活用が主体
  • ③ 転換期: 新たな事業展開の中で、「選択と集中」、「自社に不足する経営資源の補強」を推進。連携先・活用資源はより広域化

(2)事業プロセスごとに特徴がみられる。

  • ① 市場把握・市場開拓: 地域産業集積や地場産業等から事業のヒント、きっかけを得る
  • ② 事業企画・製品開発: 地域企業や地元大学・公設試等との連携を推進
  • ③ 生産加工・販売受注: 顧客企業や協力工場との連携強化や代理店網の形成等を推進

(3)地域資源を活用した中小企業の事業戦略は、次のような手順で行われる。

  • ① 市場ニーズ・経営環境変化の把握
  • ② 事業戦略の明確化
  • ③ コア・コンピタンスの強化、弱点・課題の克服に有効な「地域資源」の認識、活用の検討
  • ④ 必要な「地域資源」の探索
  • ⑤ 「地域資源」の活用手段・システム、「売れる仕組み・仕掛け」の構築
  • ⑥ 連携先との共存共栄の模索、「Win-Winの関係」を確立する仕組み・仕掛けの構築