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中小公庫レポート04-8
「『地域中小企業の現状と展望』シリーズ 第4編 地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(北海道編)」について
中小公庫総合研究所では、『地域中小企業の現状と展望』シリーズの第4編として、「地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(北海道編)」というテーマでレポートを取りまとめた。なお、本レポートは、株式会社北海道二十一世紀総合研究所と中小公庫総合研究所の共同調査研究によるものである。
本レポートでは、北海道地方を対象とし、①北海道経済・産業の現況、課題と「地域資源」の特徴について概括し、②「地域資源」を活用して経営革新等に取り組み地域経済の活性化に貢献している中小企業12社の事例を採り上げて分析し、③地域資源を活用した中小企業の戦略について考察している。
「地域資源を活用した中小企業の戦略」については、次の点が指摘される。
- (1)①一次資源の有効活用、②寒冷地気候・自然環境等北海道の特性の活用、③地元企業・研究機関等との連携、④人材の育成・活用、といった特徴がみられる。
- (2)地元志向型の場合、製品・サービスの知名度・ブランド力、ターゲットが地域限定的で、地元顧客への密着度を強める等の販売戦略をとる。広域志向型の場合、製品・サービスの独自性が高く広範なニーズへの対応が可能で、代理店や大手企業等との連携により販売力を強める等の販売戦略をとる。
- (3)地域資源の活用を進めるほど地域との緊密度が高まり、「自らが地域資源に進化」して、関連する地元企業にとっても必要不可欠な存在となるケースもみられる。
- (4)次の手順で経営戦略の策定、地域資源の戦略的活用が行われている。
- ①自社を取り巻く経営環境、自社の経営課題を的確に把握する
- ②自社の経営資源・能力を踏まえて自社の強み、コア・コンピタンスを見極める
- ③経営環境・課題とコア・コンピタンスを踏まえて今後のコア事業を設定
- ④コア事業を円滑に実施していくための生産戦略・販売戦略を構築する
- ⑤コア・コンピタンスを強化する上で必要かつ有効な「地域資源」を見極める
- ⑥「地域資源」を活用して、「研究開発・ビジネスモデル構築による商品力の強化」と「経営資源・能力の強化による独自の生産・販売・サービス提供体制の強化」の双方を実践する