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中小公庫レポート04-7
「『地域中小企業の現状と展望』シリーズ 第3編 地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(九州編)」について
中小公庫総合研究所では、『地域中小企業の現状と展望』シリーズの第3編として、「地域資源を活用した地域中小企業の取り組みの現状と展望(九州編)」というテーマでレポートを取りまとめた。なお、本レポートは、財団法人九州経済調査協会と中小公庫総合研究所の共同調査研究によるものである。
本レポートでは、九州地方を対象とし、①九州経済・産業の現況、課題と「地域資源」の特徴について概括し、②「地域資源」を活用して経営革新等に取り組み、地域経済の活性化に貢献している中小企業14社の事例を採り上げて分析し、③地域資源を活用した中小企業の事業戦略について考察している。
「地域資源を活用した中小企業の事業戦略」については、次の点が指摘される。
- (1)①地域の固有資源の活用、②地元研究機関・研究者、九州内企業とのコラボレーション、③東アジア企業とのコラボレーション、④地元行政の支援策等の積極的活用、という特徴がみられる。
- (2)地元志向型の場合、製品・サービスの知名度・ブランド力、ターゲットが地域限定的で、地元顧客への密着度を強める等の販売戦略をとる。広域志向型の場合、製品・サービスの独自性が高く広範なニーズへの対応が可能で、代理店や大手関連企業等との連携により販売力を強める等の販売戦略をとる。
- (3)地域資源の活用を進めるほど地域との緊密度が高まり、「自らが地域資源に進化」して、関連する地元企業にとっても必要不可欠な存在となるケースもみられる。
- (4)地域資源の発見と活用の契機は、①地域資源の近接性、②経営者の人的ネットワーク、③地域のコーディネート機能の活用、などに求められる。
- (5)地域資源の戦略的な活用にあたり、①地域資源の活用を前提とした経営方針の確立、②提供する製品・サービスイメージの明確化、③地域資源の有機的な組み合わせによる活用効果のアップ、④主体的な行動と情報発信、などを図ることが重要。