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中小公庫レポート03-1

中小公庫レポート「サービス業を中心としたビジネスモデルの構築」について

 中小公庫調査部では、環境変化に柔軟・機動的に対応する中小サービス業へのヒアリング調査を行い、ビジネスモデル革新事例の構築経緯や特徴などを明らかにし、革新パターンを整理・分析したうえで、標記レポートをとりまとめた。概要は以下の通りである。
 なお、本調査はりそな総合研究所株式会社への委託により実施した。

  • 1. 調査概要
     本調査は、文献調査、ヒアリング調査でビジネスモデル革新事例を収集・分析し、その革新パターンを示すことで、中小企業の事業革新の参考となることを目的としている。ビジネスモデルの定義を「市場環境に経営資源を適合させ、顧客との適切な関係性を構築し、顧客満足の実現と永続的な事業の成長・発展を導くための仕組みや方法」とし、その構成要素を、①達成すべき目的・目標・基本戦略、②標的市場・標的顧客とリレーション、③サービス内容とサービスを実現するための仕組み、④事業を永続的に成長・発展させる仕組み、としている。
  • 2. サービス業の動向・外部環境とビジネスモデル革新が期待される分野
     少子高齢化、環境問題、健康・癒しへの関心の高まり、労働市場の流動化、安全志向の高まり、規制緩和といった外部環境の変化は、サービス業に多様なビジネスチャンスを与えている。分野別にみると、事業所数、従業員数ともに増加が著しい「アウトソーシング分野」、「医療・社会福祉分野」の成長が期待される。
  • 3. サービス業を中心としたビジネスモデル革新に挑戦する中小企業の取組事例
     サービス業を中心とした中小企業17社に対し、企業概要、ビジネスモデルの構築経緯、内容、効果等を中心にヒアリングを行い、革新事例として取りまとめている。
  • 4. ビジネスモデルの革新パターン
     ビジネスモデル革新事例を分析し、次の7パターン ①「余剰の活用」と「不足の解消」、②海外に学んだ広い視野・知識・経験を活用、③綿密な事前調査・実地検証の実施、④コアの資源が活かせる新事業領域への展開、⑤自社の得意とする市場・顧客への浸透を高める、⑥他社とのコラボレーション、⑦まず、小さなビジネスモデルを構築し、FC等で大きく広げる、に分類している。
  • 5. ビジネスモデルの革新に向けて
     独自のビジネスモデルを持ち、成長を成し遂げようとする企業は「考え(構想)、実践し、また考える(革新)」というサイクルがシステムとして機能している。こうしたサイクルを築き上げることがビジネスモデル革新の根幹である。