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中小公庫レポート01-1

中小公庫レポート「短期間で公開を果たしたベンチャー企業の特色と成長可能性の評価ポイント」について

 中小公庫調査部では、近年に比較的短期間で株式公開を行った企業のなかから14社をとりあげてヒヤリング調査を行い、その成長の経緯と戦略を分析した標記レポートを作成した。本調査は、(株)三菱総合研究所への委託により実施した。概要は以下の通り。

  • 1. 事例研究・・・2つの視点により事例企業の成長の経緯と戦略を検討
      急成長企業の先行事例から示唆を引き出すためには、「個性」を見ていくことが非常に重要であり、同時に、そこからある程度の共通性やパターンを抽出するための視点が必要になってくる。本レポートでは、①ビジネススタイルと、②戦略ビジネスプラットフォームの2つの視点で、14社について成長の経緯と戦略を検討した。
  • 2. ヒヤリング調査の対象企業
      雪国まいたけ、ユーシン精機、アライドテレシス、ソーテック、メガチップス、テー・オー・ダブリュー、ガリバーインターナショナル、シーアイエス、グローバルダイニング、ヒュー・マネジメント・ジャパン、東建コーポレーション、スクウェア、楽天、インターネット総合研究所
  • 3. ビジネススタイル別に見た急成長企業の特色
      (1)ものづくりタイプでは、ターゲットの絞り込み、オンリーワンの得意技の確立、利益率の大きいビジネス・モデルの構築など、(2)サービス産業タイプでは、顧客ニーズを把握する企画開発力、人材のマネジメントシステム、成長を支えるアライアンス戦略、(3)コンテンツビジネスタイプでは、経営に計画性を持たせるマーケティング力、感性と企画開発力、流通構造の変化の活用、(4)プラットフォームビジネスタイプでは、インフラストラクチャとしての位置付けの確保、企画力とブランド力、M&Aや提携による成長戦略、といった特色が見られた。
  • 4. 事例企業の戦略ビジネスプラットフォームと優位性の確立パターン
      優位性の確立手法を戦略ビジネスプラットフォームの観点から整理すると、(1)主にソリューション型で、先端分野におけるコア技術の先行性によって当該分野での第一人者の地位を確立しているもの、(2)匠型の技術優位を維持しつつ世界標準品型の戦略で勝負しているもの、(3)世界標準品型で「異業種の先進システムの導入」を行っているもの、(4)こだわり型で、独自の価値を合理的なシステムを基盤に提供しているもの、といった4つの共通パターンが見られた。
  • 5. ビジネスモデルの強みとコアコンピータンスの評価ポイント
      急成長する企業のビジネスモデルの強みとコアコンピータンスを4つのビジネススタイルによって整理し、その評価ポイントの例を示した。