TOP > 中小企業事業 > 中小公庫レポート・調査レポート一覧 > 調査レポート:「わが国自動車部品製造業の現状と展望」について
中小公庫調査部では、現在のわが国産業の牽引役となっている自動車産業を下支えする国内自動車部品製造業にスポットをあて、現状と展望について考察した。
好調が伝えられる自動車産業だが、国内販売については乗用車購買層の増加頭打ち、平均使用期間の長期化、貨物輸送量の伸び悩み、トラック等の実働率の低迷などを背景に、今後、大幅な需要増加は期待できない。また、北米・アジアを中心に海外の旺盛な需要が期待されるが、海外生産へのシフトに伴い輸出は順次減少していくものと推察され、自動車の国内生産は、今後、伸び悩みが懸念される。
さらには、自動車の海外生産シフトと同時に自動車部品の現地調達化の進展が予想されるほか、部品によっては日系メーカーを含む海外メーカーからの輸入拡大も見受けられ、自動車部品全般において海外製品との競合が激化すると推測される。
こうした状況下、自動車部品製造業者においては、一部を除き生産は増加しているものの全般的にコストダウンを余儀なくされている。また、電装部品等においては、安価な海外生産部品との価格競争、現地調達比率のアップにより、輸出の減少・輸入の増加を招いているが、同様の動きが他の部品において今後あらわれてくることも考えられる。
このように、中長期的な観点に立つと、国内自動車部品メーカーの今後の展望は決して楽観視できるものではなく、特に中小自動車部品メーカーにおいては、次のような取組みを推進し、他社との差別化を図っていくことが肝要と考えられる。