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調査レポート41

調査レポート「わが国の産業の空洞化を巡る諸問題について-産業の空洞化を考えるQ&A-」について

 中小公庫調査部では、このところ懸念が高まっているわが国の「産業の空洞化」に関する標記レポートをとりまとめた。
 本レポートでは、わが国製造業の現状と「産業の空洞化」についての議論を整理するとともに、懸念される「産業の空洞化」についてまとめた。レポートの概要は以下のとおりである。

  • 1. 拡大する企業の海外生産と「産業の空洞化」
     わが国製造業の海外生産比率は、とりわけ電気機械や自動車等の輸送機械工業といった日本経済をリードしてきた産業で急速に上昇している。一方、日本国内に立地する製造業の事業所数は90年頃を境に減少を続けており、就業者数の減少にも歯止めがかかっていない状況である。
  • 2. 懸念される「産業の空洞化」
    「産業の空洞化」については様々な議論があるが、現在進行しつつある「産業の空洞化」は、次のような点に照らして懸念すべきものと言わねばならない。第一に、製造業の事業所(工場)がかってないスピードで減少していることである。事業所・企業統計調査によれば、96年から99年にかけての3年間に年平均して約3万もの製造業事業所が日本から消失している。第二に、「受け皿」となる新規産業の創出や対日投資が進んでいないことである。第三に、これらの問題が日本の高コスト問題と結びついていることである。第四に、わが国製造業の発展を支えてきた中小製造業を基軸とする生産分業ネットワークなどの「モノづくり基盤」が弱体化することである。